新製品レポート

“ドローバイアス”のつかまえやすさ テーラーメイド SIM MAX-D ドライバー

2020/06/08 05:00
「SIM MAX」と比べ、つかまりと寛容性がアップした「SIM MAX-D ドライバー」を試打

【ミヤG】
SIM MAX ドライバー」は大人気でよく売れているみたいですが、さらに追加モデルとして「SIM MAX-D ドライバー」が発売されました。“D”というのはドローの頭文字なんですよね?

【ツルさん】
過去には「M6 ドライバー」や「M4 ドライバー」にもドローバイアス設計(ドローボールを打ちやすい設計)にした「タイプD」というモデルが存在していて、アメリカ本国では販売されていました。今回、日本で初めての展開となったようです。もともと日本には「グローレ」という、球のつかまりが良いシリーズがあったので、これまではあえて投入していなかったのでしょう。そんな事情はさておき、まず「SIM MAX-D」をじっくり見てみましょう。

SIM MAX(右)よりもSIM MAX-D(左)のほうがクラウンの白いラインが太い

【ミヤG】
ぱっと見たところ、これまでの「SIM MAX」とほとんど同じに見えます。フックフェースにもなっておらず、球がつかまるドライバーのようには見えません。先に発売されている2モデルよりもディープフェースになっているそうですが、何も違和感はないですね。とても構えやすいドライバーです。

【ツルさん】
フェース側の白いラインが、「SIM」や「SIM MAX」よりも太くなっているのが外見上の大きな違いですね。なんとなく、やさしく打ちやすそうに見えるし、アッパーブローをうながしてくれます。逆にほかの2モデルのように白いラインが細いと、シャープにしっかりと打ち抜くイメージが湧きます。視覚から受けるちょっとした印象の違いが、面白いですよね。

【ミヤG】
打ってみると、これがなかなか好印象! 正直言って、そこまで球がつかまる雰囲気はなく、引っかけグセのある僕が打っても、いい感じのドローに収まってくれました。ほかのSIMシリーズと同じようにスピンは少ないですし、ボール初速も出ていて、よく飛びます!

【ツルさん】
“ドローバイアス設計”という表現が、まさにぴったりくるドライバーです。振り心地は「SIM MAX」と変わらないけれど、ボールには自然とドロー回転が掛かるような感じ。打感も心地良く、ミヤGの言うように低スピン性能が保たれているところも長所です。試打クラブはロフト角9度ですが、これが10.5度ならもっとラクに球をつかまえられそうですね。

【ミヤG】
標準装着されているシャフトは、三菱ケミカル製の「TENSEI BLUE TM50」。クラブ総重量、長さ、ライ角まで「SIM MAX ドライバー」と同じ仕様になっています。本当にヘッド性能だけの違いのようですね。

【ツルさん】
「SIM MAX」や「SIM」は、どちらかいうと引っかけにくい性能のクラブ。今それらのモデルを使っていて、もう少し球がつかまってほしいと思っていた人には「SIM MAX-D」が最適でしょうね。こっちのほうがニュートラルな性能だと感じる人もいると思いますよ。

SIM MAXの振り心地や低スピン性能はそのままに、自然とつかまった球が打てる

■ 試打したクラブのスペック

テーラーメイド SIM MAX-D ドライバー
●ロフト角:9度 ●シャフト:TENSEI BLUE TM50 ●硬さ:S

■ マイクラブ情報

ミヤG:テーラーメイド M5 ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Speeder 569 EVOLUTION VI ●硬さ:S

ツルさん:テーラーメイド SIM MAX ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:VENTUS 6 ●硬さ:X

■ ミヤG プロフィール

1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42~43m/sくらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。

テーラーメイド
SIM MAX を、さらにつかまりやすく、高弾道を実現
発売日:2020/05/22 参考価格: 80,300円