高初速とハイドローで飛ばしたい人に プロギア RS ドライバー
【ミヤG】
プロギアのRSシリーズといえば、フェースの反発性能をルール上限ギリギリまで向上してきた先駆者です。新しい「RS ドライバー」は、ギリギリの高初速エリアを広げるだけでなく、芯で打てばさらに飛ぶような設計になっているそうです。でも、それってどういうこと?
【ツルさん】
フェースの最大たわみ点、フェース面上の重心点、フェースの最高反発点、フェースセンターという4つのポイントを1箇所に集めることによって、芯でヒットしたときには爆発的に飛ばせるのだとか。それに加えてこの新作ドライバーでは、フェース裏側がCNCミルド(コンピュータ制御による切削)加工されていて、従来よりも高精度なフェース肉厚設計になっています。とにかく、まずは打ってみましょう!
【ミヤG】
気になるので、打つ前に聞いていいですか? ソール面にある「5」という数字は、何でしょう?
【ツルさん】
RSシリーズの5代目となるモデルなんです。確かに、それを知らないと5番ウッドみたいに思えて気になっちゃうかも(笑)。では、打ってみてください!
【ミヤG】
つかまる~!!! 引っかけグセのある僕が打つと、ドローというよりはフックになっちゃいます。僕の場合は右にプッシュする感じで打って、いい感じのドロー。右へのミスは1発も出ませんでした。ボール初速は、たしかによく出ていますよ。初速の平均値が高いし、これなら一発の飛びがありそうです。
【ツルさん】
構えたときのヘッドの見た目よりも、実際に打つと球がつかまるんですよね。ヘッド自体も左を向きたがる性能に感じるし、純正装着されているディアマナの専用設計シャフトも中間から先が急激にしなり戻ってきます。ヘッドとシャフトの両方で、「バタン!」と勢いよくドアを閉めるような感じでヘッドがターンして、その結果としてハイドロー弾道になります。
【ミヤG】
このドライバーは、やはりスライサー向けなんですかね?
【ツルさん】
間違いなくそうですね。兄弟モデルとして「RS F ドライバー」というフェード弾道を打ちやすいモデルがラインアップされているので、こちらはドローを打てるモデルとして設計されていると思います。スライサー向けとは言っても、プッシュスライス系の人よりも、左に打ち出してから右に戻すプルスライサーに合いそうな気がします。フレックスSでクラブ総重量が308グラムという重めの設定。少し腕力のあるゴルファーに良さそうです。
■ 試打したクラブのスペック
プロギア RS ドライバー(2020)
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Diamana FOR PRGR ●硬さ:S(M-43)
■ マイクラブ情報
ミヤG:テーラーメイド M5 ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Speeder 569 EVOLUTION VI ●硬さ:S
ツルさん:テーラーメイド SIM MAX ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:VENTUS 6 ●硬さ:X
■ ミヤG プロフィール
1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42~43m/sくらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。