新製品レポート

ラクに振り抜いて飛ばしたいスライサーに プロギア RS プラス ドライバー

2020/08/03 05:00
「RS」より軽量・長尺で、振りやすさを強化した「RS プラス ドライバー」を試打

【ミヤG】
3つのモデルが展開されている「RS5」シリーズのドライバー。今回試打する「RS プラス ドライバー」は、3モデルのなかでクラブ総重量が294g(シャフト硬さ:SR)と最も軽く、クラブの長さも45.75インチと「RS ドライバー」「RS F ドライバー」よりも0.25インチ長い設定。単純に考えると、いちばんラクに振り抜いて飛ばせそうなモデルですね。

【ツルさん】
「RS」の総重量が304g(シャフト硬さ:SR)なので、それよりも10g軽いドライバーに仕上げられています。ヘッド後方に搭載されている交換式ウェイトは、「RS」が8g、「RS プラス」が5gで3g差。さらに「RS プラス」はグリップでも5g軽量化されています。ほかにもシャフト重量など、細かい部分で少しずつ軽量化されているようですね。

アドレスすると、「RS ドライバー」(左)とほぼ同じ形に見える

【ミヤG】
構えてみると、ヘッド自体は「RS」とほぼ同じに見えます。というか、僕には違いが分からない(笑)。では、打ってみます。

【ツルさん】
ミヤGが打つと、かなりフック系の球筋になりますね。

【ミヤG】
球のつかまりが良くて、スイートエリアが広いのは「RS」と同じです。引っかけグセのある僕のようなゴルファーには、ちょっと扱いにくいかも…。けれど、右に打ち出してしまうスライサーには良さそうなドライバーです。「RS」との違いは、振りやすさと振り抜き感ですかね。僕は、こちらの「RS プラス」のほうが好印象でした。

【ツルさん】
「RS プラス」に採用されている標準シャフト「Speeder EVOLUTION FOR PRGR」は、シャフト全域で剛性差が少なくて、手元から先端まで、まんべんなくしなるタイプ。挙動がオーソドックスなので、タイミングを取りやすくて振りやすく感じますよね。先に行くにしたがって軟らかくなっているシャフトなので、球を上げてつかまえる手助けもしてくれます。

【ミヤG】
「RS プラス」の標準シャフトには、フレックスがSRとRしか用意されていません。個人的には、このシャフトのフレックスSを打ってみたくなりました。

【ツルさん】
メーカー側は、「RS」はヘッドスピード43m/s前後の人向け、「RS プラス」はヘッドスピード40m/s前後の人向けという前提でシャフトをチョイスしているのだと思います。ただし、この2モデルのシャフトは挙動やフィーリングがかなり違っていて、どちらを振りやすく感じるかには個人差が出てきそう。このあたりのヘッドスピード帯のゴルファーであれば、両方のモデルを試打したほうがいいですね。

軽量でシャフトの挙動にクセがなく、非常に振り抜きやすい。「RS」と打ち比べて、振りやすい方を選ぶのが◎

■ 試打したクラブのスペック

プロギア RS プラス ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Speeder EVOLUTION FOR PRGR ●硬さ:SR(M-40)

■ マイクラブ情報

ミヤG:テーラーメイド M5 ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Speeder 569 EVOLUTION VI ●硬さ:S

ツルさん:テーラーメイド SIM MAX ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:VENTUS 6 ●硬さ:X

■ ミヤG プロフィール

1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42~43m/sくらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。

プロギア
発売日:2020/08/07 参考価格: 88,000円