新製品レポート

キャロウェイから意外な伏兵登場!? ビッグバーサ ドライバー(2021年モデル)

2020/11/30 05:00
スライサーやビギナーでもまっすぐ飛ばしやすいという「ビッグバーサ ドライバー」を試打

【ミヤG】
キャロウェイから限定モデルとして発売されているのが、こちらの「ビッグバーサ ドライバー」。キャロウェイセレクトストアと公式オンラインストアでのみ販売されています。

【ツルさん】
最大級のドローバイアス設計が特徴のモデルとなっていて、対象ゴルファーはスライスで飛距離をロスしている人。フェース裏の二本柱「ジェイルブレイク テクノロジー」や、AIを使って開発した「フラッシュフェース」の最新版も採用されています。

構えると、ヘッドは三角形に近い形状。フェースアングルは意外にもオープン気味

【ミヤG】
ヘッド後方がとんがっていて、三角形みたい。少し変わったヘッド形状になっています。正直、見た目はあまりカッコ良くないかな…。

【ツルさん】
構えてみると、フェースアングルはスクエアからオープンに見えるし、ライ角もフラットめに感じます。そこまで球がつかまりそうな雰囲気はありません。ソールに目をやると、トウ側とヒール側に大きな凹みが作られていて、ゴルファーに往年のビッグバーサを彷彿とさせるデザインになっていますね。では、打ってみましょう!

【ミヤG】
おぉ! なんだか奇跡の一発が出ました(カメラが回ってないときだけど…)。ボール初速が64.5m/sも出て、スピン量が約2000回転。ランを含めると270ヤードも飛んじゃいました! 飛びのポテンシャルが高いドライバーだと思います!!! けれど、基本的には僕が打つとフックになっちゃいますね。キャロウェイが言うとおり、球がよくつかまるモデルです。

【ツルさん】
自然に球がつかまるというよりも、自分が球をつかまえたいときに、ちゃんとつかまえられるドライバーのように僕は感じました。ヘッドの挙動は、わりとニュートラルです。この「ビッグバーサ ドライバー」のおもしろいところは、高慣性モーメント設計ながら低・浅重心を採用しているところ。そのおかげでスピン量が少なく、球が強い!

【ミヤG】
僕の奇跡の一発は、もう二度と出ないみたい。あれは計測ミスだったのか……。

【ツルさん】
芯に当たれば、ありえる数値だと思いますよ。「フラッシュフェース」のおかげで最高ボール初速を出しやすいし、オフセンターヒットでも初速が落ちにくい。芯をくったときの打感もいいし、これはあなどれないドライバーです。

【ミヤG】
しっかり振っていけるモデルですよね。僕のヘッドスピード(43m/s)でフレックスSなら、頼りなさはまったく感じませんでした。

【ツルさん】
ドロー設計のドライバーには軽量モデルが多いのですが、「ビッグバーサ ドライバー」は総重量が約300g。僕のヘッドスピードでも振り応えがありました。少しパワーのあるスライサーにはちょうどいいと思います。キャロウェイから「エピック フラッシュ」、「マーベリック」に続く第三の選択肢として、意外な伏兵が出てきましたね。

つかまりの良さに加えて、低スピン&高初速で飛距離を出しやすい。少しパワーのあるスライサーに◎

■ 試打したクラブのスペック

キャロウェイ ビッグバーサ ドライバー(2021年モデル)
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Speeder Evolution for CW ●硬さ:S

■ マイクラブ情報

ミヤG:テーラーメイド M5 ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Speeder 569 EVOLUTION VI ●硬さ:S

ツルさん:テーラーメイド SIM MAX ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:VENTUS 6 ●硬さ:X

■ ミヤG プロフィール

1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42~43m/sくらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。

キャロウェイ
あばよ、スライス。
発売日:2020/10/09