直進性が高くてやさしさ満点 キャロウェイ「パラダイム X ドライバー」を試打
【ホッシー】
「パラダイム X ドライバー」のヘッドは、兄弟モデル「パラダイム ドライバー」よりも扁平感があって投影面積が大きくなっています。そのおかげで、構えた時点でやさしく打てそうな印象を受けますね。
【ツルさん】
クラウンのトウ側のラインが直線的になっていて、ヘッド全体が四角形っぽく見えるのが特徴。見た目からして慣性モーメントが高そうです。スタンダードモデルには移動式ウエートが搭載されていますが、今回のウエートは固定式。ヘッド性能にも違いがありそうです。
【ホッシー】
さっそく打ってみましたが、とても好感触です。球が上がりやすく、適度なつかまり感もあって、曲げずに真っすぐ打ちやすい!
【ツルさん】
球が右には飛び出さない程度の、ちょうどいいドローバイアス設計になっていますよね。ヘッドの特性は、昨年発売された「ローグ ST MAX ドライバー」に近いです。どちらかというと「パラダイム」が左に飛び出しにくいモデルなので、シリーズ内でヘッド性能がうまく差別化されています。ほどよく球がつかまる「X」のほうが、ニュートラルなヘッド性能に感じる人も多いんじゃないかな?
【ホッシー】
僕がスタンダードモデルのロフト角9度を打つと、打ち出し角が足りず、スピン量も少なすぎて大変でした。「X」のロフト角10.5度なら僕にしては高弾道が打てて、スピン量も適正でした。
【ツルさん】
同じロフト角で打ち比べても、「X」のほうが少しスピン量は多くなると思います。
【ホッシー】
ミスヒットしたときのボール初速の落ちづらさは同等だと思います。球が上がりやすく、つかまえやすいうえに、このモデルは直進性も高いように思えました。僕にとっては、構えたときの印象通りにやさしく打てるモデルです。
【ツルさん】
確かに僕も直進性の高さは「X」のほうが上かなと思いました。あと、ヘッド重量のせいなのか、重心位置のせいなのかは分かりませんが、“振り感”が軽快です。フィニッシュまで振り抜きやすく感じました。
【ホッシー】
スタンダードモデルと比べてどちらを購入するかで迷う人も多そうですが、僕のように若干のつかまりを求める人、球が上がりづらい人には「X」を推したいですね。
【ツルさん】
ホッシーのように弾道が低いゴルファーは、安定した弾道を打ちやすいと思います。もし2モデルを比較試打する機会があるなら、球のつかまりとスピン量、自分にとっての適正弾道を打てるかどうかに着目すべきですね。
■ 試打したクラブのスペック
キャロウェイ パラダイム X ドライバー
●番手(ロフト角):10.5度 ●シャフト:VENTUS TR 5 for Callaway ●硬さ:S
■ マイクラブ情報
ホッシー:テーラーメイド SIM MAX ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Tour AD PT-6 ●硬さ:S
ツルさん:キャロウェイ ローグ ST MAX ドライバー
●ロフト角:9度 ●シャフト:VENTUS BLUE 6 ●硬さ:X
■ ホッシー プロフィール
1978年生まれのGDO編集部員。以前に「ゴルフガレージ」で店舗スタッフをしていた経験があり、過去のゴルフクラブ情報にも詳しい。ドライバーのヘッドスピードは47m/sとアマチュアゴルファーにしては飛ばし屋。けれど、球が左右に散らばるのが悩み。持ち球は低めのフェードでアイアンも低弾道。平均スコアは95くらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。ライフワークとして、日々ゴルフの最新情報を収集している。ドライバーのヘッドスピードは45m/s前後。たいていカラダのどこかしらの箇所が痛く、自由にスイングできないのが悩み。いつもスイング改造中。現在の持ち球は中弾道のフェード。