HS40m/s以下でも高弾道ドロー キャロウェイ「パラダイム MAX FAST ドライバー」を試打
【ホッシー】
「パラダイム MAX FAST ドライバー」は、シリーズの中で最軽量モデル。クラブ総重量は約280g（フレックスS）となっています。前作のローグ STシリーズにも「MAX FAST」のモデルがありましたね。
【ツルさん】
もともと「MAX FAST」は、日本のゴルファーをターゲットに開発されたアジア市場向けモデル。つまり、ヘッドスピード（以下HS）が遅めでスライスに悩むゴルファー向けと言えます。このモデルのみ接着式のネックが採用され、シャフトやグリップまで軽量化されているのが特徴です。もちろんパラダイムシリーズなので、360度カーボンシャーシなど、新たなヘッド構造や設計が採用されています。前作に比べどう進化しているのか、試打して弾道を確かめてみましょう！
【ホッシー】
構えてみると、ヘッドの投影面積が大きくて安心感があり、見た目は「パラダイム X ドライバー」に少し似ています。接着式のネックなのでネック周りがすっきりしていて、個人的に構えやすいです。
【ツルさん】
フェースの向きはスクエアですが、アップライト感があって球をつかまえやすそうに感じるヘッド。実際に打つと、1発目から見事な高弾道ドローが打てました。オートマチックに球がつかまるし、打ち出しから球が上がってくれます。
【ホッシー】
「X」よりも球をつかまえやすく、上げやすいです。一番の特徴は、やはり軽さですね。手にした瞬間に「軽っ！」って思いました（笑）
【ツルさん】
軽量設計でフレックスがSでもシャフトがやわらかいので、ヘッドスピード40m/s弱がこのドライバーの適合ゾーンと言えます。そのHS帯で打ったときに気持ちよく振れて、最適弾道で飛ばせる数値が出ました。HS40m/sでも230yd以上の飛距離を狙えますよ。
【ホッシー】
僕はいつも通りのHSで振ってみましたが、軽量のおかげか振りにくい感覚はありませんでした。シャフトがしなり、かつしなり戻ってくれるのでタイミングを取りやすく、思ったほど弾道が乱れません。打点がズレても耐えてくれるやさしさもあるし、打感もパラダイムの他モデル同様に心地良いです。
【ツルさん】
前作の「ローグ ST MAX FAST ドライバー」も高性能でしたが、今作もシャフトを含めて優秀なモデルです。前作と比べるとスピン量が少なくなって、高弾道かつロースピンで飛ばしやすくなっています。HS40m/s以下で球をつかまえたい人にとっては、やさしいドライバーとして最高レベルの性能だと思います。
■ 試打したクラブのスペック
キャロウェイ パラダイム MAX FAST ドライバー
●番手（ロフト角）：10.5度 ●シャフト：SPEEDER NX 40 for Callaway ●硬さ：S
■ マイクラブ情報
ホッシー：テーラーメイド SIM MAX ドライバー
●ロフト角：10.5度 ●シャフト：Tour AD PT-6 ●硬さ：S
ツルさん：キャロウェイ ローグ ST MAX ドライバー
●ロフト角：9度 ●シャフト：VENTUS BLUE 6 ●硬さ：X
■ ホッシー プロフィール
1978年生まれのGDO編集部員。以前に「ゴルフガレージ」で店舗スタッフをしていた経験があり、過去のゴルフクラブ情報にも詳しい。ドライバーのヘッドスピードは47m/sとアマチュアゴルファーにしては飛ばし屋。けれど、球が左右に散らばるのが悩み。持ち球は低めのフェードでアイアンも低弾道。平均スコアは95くらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。ライフワークとして、日々ゴルフの最新情報を収集している。ドライバーのヘッドスピードは45m/s前後。たいていカラダのどこかしらの箇所が痛く、自由にスイングできないのが悩み。いつもスイング改造中。現在の持ち球は中弾道のフェード。