クラブの特徴は？

超低スピンモデル「エアロジェット LS ドライバー」

【ミタさん】
今日紹介するドライバーは、かなりハードなモデルです。

【シオさん】
のっけからプレッシャーかけますね。となると、低スピン系ですか？

【ミタさん】
おそらく2023年モデルのドライバーで最もスピン量が少ない、コブラの「エアロジェット LS」です。

【ヨシダくん】
かなり手強そうだな…。

【ミタさん】
エアロダイナミクス設計を採用した「エアロジェット」シリーズの中で、最も空力性能を強化しているのが「LS」です。ヘッドスピードを上げる効果が一番高いと思います。

【ヨシダくん】
男子プロなどパワーヒッターが打つと飛びそうですね。

ソールのフェース寄りに配置されたウエイトにより超浅重心に

【シオさん】
これまで試打してきた兄弟モデルとは何が違うんですか？

【ミタさん】
ソールに搭載された2つのウエイト（12gと3g）が両方ともフェース寄りに配置され、超浅重心設計になっています。ですので吹け上がりの心配もありません。

【ヨシダくん】
攻めた設計ですね。

【シオさん】
話を聞けば聞くほど球が上がらなそう…。

【ヨシダくん】
でもロフト調整機能はついていますよね？

【ミタさん】
もちろん！ ロフトはプラスとマイナス各1.5度の幅で調整できますから、ロフト10.5度の場合は最大12度にできます。

【ヨシダくん】
安心しました(笑)。さっそく試打してみましょう！

• ⇒スタンダードモデル「エアロジェット ドライバー」の試打レポート
• ⇒兄弟モデル「エアロジェット MAX ドライバー」の試打レポート

試打した印象は？

シリーズの中で最も引き締まってコンパクトに見えるヘッド。いかにもアスリートライクな雰囲気

【シオさん】
第一印象としてすごく構えやすいですね。ヘッドの座りが良いというか、ポンと置いたらフェースが自然とスクエアになる感じがしました。

【ミタさん】
打った印象はどうでしたか？

【シオさん】
ボールスピードが出て飛距離も240ydを超えました。ただ、球が上がりませんでした…。

【ミタさん】
バックスピンが1200回転前後なので、ちょっと厳しそうですね。

【シオさん】
予想以上にシビアです。

【ミタさん】
ヨシダくんは？

シオさんとヨシダくんの「エアロジェット LS ドライバー」（ロフト角10.5度）試打データ

【ヨシダくん】
僕も想像以上に苦戦して、マン振りしないとちゃんと打てませんでした。

【ミタさん】
他メーカーのツアーモデルと比較すると、どうですか？

【ヨシダくん】
キャロウェイ「パラダイム トリプルダイヤモンド」や、テーラーメイド「ステルス2 プラス」よりも明らかにハードです。低スピンを極めたタイトリストの「TSR4」よりも低スピンです。使えないことはないと思いますが、このドライバーをコースで使って1日14回打つのはかなり神経を使いますね。

【ミタさん】
もう少し簡単なほうが良さそう？

【ヨシダくん】
そうですね。飛距離とスピードは魅力的ですが、かなり暴れん坊です（笑）。ただ、ヒッカケが怖いというパワーヒッターは安心して使えると思います。逆にヘッドスピードが速くても右プッシュ系のミスが多いタイプには合わない気がします。

まとめ

低スピン性能はトップクラス。ヘッドスピードの速いパワーヒッターが、左へのミスをを恐れずに飛ばせるモデル

【ミタさん】
HS50m/sのヨシダくんが打っても手強かった「エアロジェット LS」。20～30代の競技ゴルファーで、現在ロースピンモデルを使っていてスピン量が多くなってしまう人にオススメです。ヨシダくんがマン振りしても左にヒッカケたり、吹け上がったりする打球は1球も出なかったので、チーピンに悩んでいるアスリートゴルファーに合いそうです。叩けば叩くほど飛距離が出るので、300ydオーバーを目標にしていた人がそれに届く可能性はあるでしょう。

【ヨシダくん】
今まで何を打ってもヒッカケが出てしまったという“強者”に打って欲しいです！

■ 試打したクラブのスペック

コブラ エアロジェット LS ドライバー
●ロフト角：10.5度 ●シャフト：オリジナル ツアーAD for COBRA ●硬さ：S