「ゆったり振る人向け」スリクソン Z565 TG ドライバー
振り抜きやすく、球をつかまえやすい
【ミーやん】スリクソンから追加モデルとして発売されたのが、こちらの『スリクソン Z565 TG ドライバー』です。既存モデルよりも高弾道を打ちやすく、球をつかまえやすくチューニングしてあるそうです。40グラム台後半のオリジナルシャフトが装着されています。
【ツルさん】既存モデルとはカラーリングが異なっていて、ソールはブラックのIP仕上げ。名称に付けられている「TG」は、クラウンのカラーに使われている「チタングレー」の略だそうです。アスリートブランドらしい精悍な雰囲気のクラブですが、手にするとクラブ自体の軽さを感じます。
【ミーやん】1発目から、いい球を打てちゃいました! ボールの打ち出し角が高く、それでいて低スピンの飛ばせる弾道がラクに打てます。少し右に飛びがちですが、トータルの飛距離は出ていますよ。
【ツルさん】ミーやんが打つと、安定して250ヤードは飛んでいますね。かなりいい数値です。ボクも打ってみましたが、軽量ゆえに振り抜きやすくて、自分のクラブよりもボール初速が少し上がりました。打音は爽快な金属音ですね。
【ミーやん】軽量感があって、フィニッシュまで振り切りやすいクラブです。持ち球が低いボクには、ラクに振っても球が高く上がってくれるところもありがたいです。けれど、気になる点が…。
【ツルさん】フックフェースが気になりますか?
【ミーやん】そうなんです。ボクは元々チーピンが持ち球なので(笑)。こういうフックフェースのクラブは構えづらくて、打つ前に不安になります。インパクト付近でフェースが開くように自分で操作して打ってしまいます。その結果、少し右に飛ばしてしまうみたいです。
【ツルさん】既存のモデルよりもライ角がアップライトな設定になっていて、それも球をつかまえやすそうな印象を与えていますよね。スライサーには安心感があると思いますが、ミーやんのようなフッカーには構えづらいでしょう。
【ミーやん】スリクソンを使いたいけれど、既存モデルでは球が上がらず、つかまらないという人向けですね。もちろん、ゼクシオという選択肢もあると思いますが。
【ツルさん】シャフトのトルクが大きく、しなり幅も大きいので、インパクトでパンチを入れて打つ人よりも、カラダの回転でポーンと振っていくスインガータイプのゴルファーに合いそうなドライバーです。このスペックだと、対象ヘッドスピードは40m/s前後でしょう。いまどきのドライバーとしては45インチと短めでミートしやすいのも特徴ですね。
■ 試打クラブのスペック
スリクソン Z565 TG ドライバー
ロフト角:9.5度、シャフト:Miyazaki メラン2(オリジナルカーボン)、フレックス:S
発売日:2017年4月、価格:税抜68,000円(税込73,440円)
■ マイクラブ情報
ミーやん:ピン G30 ドライバー(ロフト角:10.5度、シャフト:オリジナルカーボン、フレックス:S)
ツルさん:テーラーメイド M1 460 ドライバー(ロフト角:10.5度、シャフト:日本シャフト NSプロ レジオ フォーミュラ MB 65、フレックス:S)
■ ミーやん プロフィール
1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。