「左を怖がらずに叩いて飛ばせる」プロギア RS-F 2017 ドライバー
チーピンでスコアを崩してしまうゴルファーに
【ミーやん】『RS-F 2017 ドライバー』は、フェード弾道を打つために設計されたモデルです。前回試打した兄弟モデル『RS 2017 ドライバー』と比べると、少しだけ厚みのあるヘッド形状になっていて、ヘッド後方にかけての長さも抑えられています。フェース角は、『RS 2017 ドライバー』がマイナス2度であるのに対して、こちらはマイナス3度右を向いています。
【ツルさん】ライ角が『RS 2017 ドライバー』より3度フラット(56度)に設計されている影響もあって、アドレスすると、かなりフェースが右を向いているように見えます。左に飛ばない雰囲気があるので、ボールを右に打ち出したいフッカーのほうが構えやすく感じるでしょうね。
【ミーやん】打ってみると、前回試打した『RS 2017 ドライバー』よりも打ち出し角が低めでスピン量も少なめになります。こちらの『RS-F 2017 ドライバー』は、ヘッドの重心位置が浅めに設計されているようですが、試打計測すると如実に表れますね。
【ツルさん】ロフト9.5度のモデルにしては、打ち出しの高さを出しやすいタイプのドライバーです。僕の場合はオープンフェースのままで右に打ち出してしまって、結果的に打ち出し角が高くなってしまいましたが・・・。僕がナチュラルにスイングすると、右にプッシュアウトしてしまいます。
【ミーやん】やはり左には飛びづらいドライバーですね。典型的なフッカー向けで、どちらかというとアスリート向けという印象です。ルール上限ギリギリの反発性能は、兄弟モデルの『RS 2017 ドライバー』と同等です。ボール初速が出やすくて、よく飛んでいます!
【ツルさん】左へのミスを嫌うゴルファーが、しっかり叩いて飛距離を稼げそうなクラブです。ミーやんには、RSシリーズのドライバーが合っていますね。僕も試打計測では飛ばせましたが、純正シャフトと自分のスイングとの相性が悪くて、どうも打ちづらかったです。しなりを感じづらく、うまくタイミングが取れませんでした。
【ミーやん】純正シャフトは、『RS 2017 ドライバー』とは異なるタイプが装着されていますね、同じM-43というフレックスでも、こちらのほうがしっかり感があります。
【ツルさん】シャフトが違っていたら、僕の結果はもっと良かったと思います。それと不思議なもので、こういう室内打席だとフェースが右を向きすぎているように感じて構えづらいですが、実際にコースに持ち込むと、それほどオープンフェースには見えないんですよね。僕が「構えやすさ」の点数を低く付けているのは、室内打席のせいだと思ってください。
■ 試打クラブのスペック
プロギア RS-F 2017 ドライバー
ロフト角:9.5度、シャフト:オリジナルカーボン、フレックス:M-43(S)
発売日:2017年6月9日、価格:税抜80,000円(税込86,400円)
■ マイクラブ情報
ミーやん:ピン G30 ドライバー(ロフト角:10.5度、シャフト:オリジナルカーボン、フレックス:SR)
ツルさん:テーラーメイド M1 460 ドライバー 2017年モデル(ロフト角:10.5度、シャフト:USTマミヤ アッタス パンチ 6、フレックス:X)
■ ミーやん プロフィール
1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。