エピックよりも直進性が高い キャロウェイ ローグ スター ドライバー
ロフト選択を間違わなければ、やさしく飛ばせる
【ミーやん】
昨年、大ヒットした『GBB エピック スター ドライバー』ですが、一部のアマチュアから「上がりづらい」「つかまえづらい」といった声も出ていたそうです。そこで、よりやさしく飛ばせるように設計されたのが『ローグ スター ドライバー』。ヘッド内部の2本の柱を軽量化してヘッドの重心位置を最適化し、ドローバイアス設計にもなっています。それにしても、すごいヘッドが大きいですね。
【ツルさん】
ヘッド後方のふくらみが広がって、『GBB エピック スター ドライバー』よりも120%増しぐらいにヘッドが見えます。見た目からして、やさしく打てそうな雰囲気がありますね。ヘッドのすわりが良くて、スクエアにも構えやすいです。では、さっそくミーやんから打ってみてください。
【ミーやん】
いやはや、ロフト角9.5度の試打クラブを借りたのが失敗でした。僕が打つと、打ち出しの高さが出ないし、超・低スピンになってしまいます。フェースを開き気味に当てて、なんとか打ち出しを確保できても、スピン量が約1600回転しかありません。これではドロップしてしまいますね。
【ツルさん】
こういうとき、ネックに調整機能がないドライバーはツライですよね。ロフト角が10.5度のモデルであれば、ミーやんの試打結果はもっと良さそうですが…。とはいえ、僕が打っても高弾道にはならず、中弾道の低スピンです。このドライバーは見かけはやさしそうですが、超がつくほどの低スピン性能が備わっていますよ。適正なロフト角で打ち出し角さえ上げれば、かなり飛ばせそうなモデルです。
【ミーやん】
それに曲がりづらいですね。ヘッドの慣性モーメントが高くなっているようで、『GBB エピック スター ドライバー』よりも明らかに直進性が高くなっています。ヘッドが大きいわりに、普通に球もつかまるので、扱いやすさも十分に感じられます。
【ツルさん】
極端にフック系の球筋になるわけではなく、ナチュラルに球をつかまえられる、ちょうどいい性能ですよね。ボール初速もよく出ているし、間違いなく『GBB エピック スター ドライバー』よりも簡単に飛ばせます。ただし、45.75インチのシャフトは僕には長すぎるように思えました。特にハーフウェイダウン以降でシャフトがもたついて、ヘッドがどこかに行ってしまうような感覚があります。僕はしっかりしたシャフトを入れて、このヘッドを使ってみたくなりましたよ。
【ミーやん】
『GBB エピック スター ドライバー』がうまく打てなかった人には、買い替える価値がありそうですね。くれぐれもロフト選択だけは注意してください。
■ 試打クラブのスペック
キャロウェイ ローグ スター ドライバー
ロフト角:9.5度、シャフト:スピーダー エボリューション for CW 50、フレックス:S
発売日:2018年2月23日、価格:税込81,000円
■ マイクラブ情報
ミーやん:ピン G30 ドライバー(ロフト角:10.5度、シャフト:オリジナルカーボン、フレックス:S)
ツルさん:ピン G400 LSテック ドライバー(ロフト角:10度、シャフト:フジクラ スピーダー エボリューション 4 661、フレックス:S)
■ ミーやん プロフィール
1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。