M3よりオートマチックな性能 テーラーメイド M4 ドライバー
左へのミスを軽減しつつ、まっすぐ飛ばしやすい
【ミーやん】
「M4 ドライバー」は、「M2 ドライバー」の後継となるモデルです。「M3 ドライバー」に搭載されているソール側の移動式ウエイトは省かれていますが、こちらのモデルにもオフセンターヒット時に球の曲がり幅を少なくするツイストフェースが新たに採用されています。
【ツルさん】
「M4」は、ほんの少しヘッド後方のふくらみが大きいですが、アドレスしたときのヘッドの見た目は「M3 460 ドライバー」とほとんど変わらないです。ただし、カーペットのような硬い地面でソールすると、「M4」は「M3 460」よりもフェースが右を向きます。もともとフェースのトウ側が逃げて見えるヘッド形状ということもあり、構えた時点で左に引っ掛けなさそうな印象を受けます。
【ミーやん】
打ってみると、「M3 460」とは打感が少し違います。こちらのほうが低音でしっとり感があって、柔らかさが感じられます。個人的には「M4」のほうが打っていて心地がいいですね。計測値を見ると、打ち出し角、ボール初速、スピン量は、「M3 460」とほとんど同じ! ヘッド性能は、2モデルで差がないみたいです。
【ツルさん】
数値にはほとんど差が出ないのですが、「M4」のほうがヘッドの動きにオートマチックさがあり、悪くいうとヘッドを動かしづらいように感じました。インパクトにかけてヘッドが左にターンしづらくて、どちらかいうと引っ掛けづらい性能です。左へのミスを警戒しつつ、できるだけまっすぐ飛ばしたいフッカーと相性が良さそうです。
【ミーやん】
ツルさんの計測値を見ると、スピン量が2900回転と多めになっていて、あまり飛ばせていませんね。
【ツルさん】
ヘッドの性能よりも、純正シャフトが気になりました。「M3 460」に装着されている「クロカゲ TM5」は、手元側がしっかりめのクセのない中調子で違和感なく振り切れましたが、「M4」に装着されている「フブキ TM5」はフレックスSでも軟らかめで、全体的にまったりとしなります。しなり幅も大きく、切り返しのタイミングは取りやすいのですが、スピードを上げて振りづらかったです。打ち出しが高く、スピン量が多めになったのも、シャフトの影響によるところが大きいですね。
【ミーやん】
僕のヘッドスピード(43m/s)なら問題なく振り切れましたが、ツルさんのようにヘッドスピードが速い人には、この純正シャフトでは頼りないのかも知れませんね。ヘッドスピード45m/s以上の人は、カスタムシャフト装着モデルを検討したほうが良さそうです。
■ 試打クラブのスペック
テーラーメイド M4 ドライバー
ロフト角:10.5度、シャフト:フブキ TM5、フレックス:S
発売日:2018年2月23日、価格:税込70,200円
■ マイクラブ情報
ミーやん:ピン G30 ドライバー(ロフト角:10.5度、シャフト:オリジナルカーボン、フレックス:S)
ツルさん:テーラーメイド M2 ドライバー(ロフト角:10.5度、シャフト:フジクラ スピーダー エボリューション 4 661、フレックス:S)
■ ミーやん プロフィール
1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。