新製品レポート

安定感あるストレート系フェードを打てる プロギア RS F ドライバー

2018/07/04 05:00
カーボンクラウンを新たに採用した「RS F ドライバー」

【ミヤG】
こちらの「RS F ドライバー」は、なんとカーボンクラウンを採用して新登場しました。ヘッドの見た目からは、まったくカーボンとは分からないですね。デザイン的にも「RS ドライバー」と似ているし、フルチタンかと思いました。

「RS ドライバー」よりも少しすっきりとしたシルエット。カーボンの網目模様は見えない

【ツルさん】
カーボンらしい網目模様が見えないように塗装されていますからね。でも、「RS F ドライバー」はカーボンクラウンによって、ヘッド上下の慣性モーメントが高められているそうですよ。ヘッド形状については、ヒール側のボリュームが少し絞られていて、「RS ドライバー」よりも少しすっきりとしたシルエット。フェースアングルがカタログ値でマイナス3.5度となっていますが、数値ほどはオープンフェースに感じません。ストレートに打っていきやすそうな雰囲気のドライバーですね。

【ミヤG】
さっそく打ってみましたが、まっすぐに打ちやすいです! 前回試打した「RS ドライバー」ではフックに悩まされましたが、こちらはほぼストレートな弾道でした。ただし、スピン量がとても少なくて、ロフト角9.5度の試打クラブではドロップ気味。僕が使うなら10.5度のほうが良さそうでした。

【ツルさん】
ヘッドの見た目の印象は「RS ドライバー」と大きく変わらないのに、打ってみると球筋が全然違いますね。こちらの「RS F ドライバー」は球のつかまりすぎが抑えられていて、ドローヒッターの僕が打ってもストレートから軽いフェード弾道。ミヤGが言うようにロフトに対して球が上がりやすいモデルではないので、僕も10.5度がより安定して飛ばせそうに感じました。

【ミヤG】
引っ掛ける心配がないドライバーですね。かといって、まったく球がつかまらないわけではありません。左へのミスだけを消せる感じが好印象でした。

【ツルさん】
「RS F ドライバー」のライ角は、「RS ドライバー」よりもフラットに設計されているんですよね。安定感がありつつ左に行きづらいのは、そのおかげかもしれません。基本的にはフッカーなんだけど、打点がバラけがちな中級者にも扱いやすいドライバーだと思います。

【ミヤG】
カーボンクラウンの影響なのか、打音は「RS ドライバー」よりもおとなしくて打感はマイルドです。ヘッドスピードが速い上級者にも好まれそうなフィーリングですよね。フェースに乗る感じもあって、打っていて心地いいです。

【ツルさん】
新製品発表会では、矢野東プロも「RS F ドライバー」の打音が気に入っていると言っていましたね。従来モデルでは「RS ドライバー」と「RS F ドライバー」で装着されるシャフトが異なっていましたが、今回のシリーズからは同じシャフトが採用されています。フレックスSでもしなりを感じやすいシャフトで、適合ヘッドスピードは40~43m/sぐらいです。それよりヘッドスピードが速い人は、カスタムシャフト装着モデルをオススメします。

安定感がありつつ、左へのミスが出にくいのでストレートフェードで飛ばせる

■ 試打したクラブのスペック

プロギア RS F ドライバー
●ロフト角:9.5度 ●シャフト:Diamana for PRGR ●フレックス:S(M-43)

■ マイクラブ情報

ミヤG:ピン i25 ドライバー
●ロフト角:9.5度 ●シャフト:PING PWR 65 ●フレックス:S

ツルさん:テーラーメイド M2 ドライバー(2017)
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:コンポジットテクノ ファイアーエクスプレス TP-V NX 75 ●フレックス:S

■ ミヤG プロフィール

1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。ドライバーはスライス、アイアンはドローが持ち球という変わりダネ。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はピンのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42m/sくらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。

プロギア
発売日:2018/07/13 参考価格: 86,400円