オートマチックに低スピンで飛ばせる テーラーメイド M6 ドライバー
【ミヤG】
兄弟モデルの「M5 ドライバー」と同じく、「M6 ドライバー」にもフェース反発をルール上限まで引き上げる「スピード インジェクション」という新テクノロジーが採用されています。ただし、「M6 ドライバー」はソールにウェイト調整機能がないシンプルな形状です。
【ツルさん】
「M6 ドライバー」はソール後方に46グラムものウェイトが配置されていて、かなりの深重心設計になっているのが特徴です。クラウン側から見たヘッド形状は「M5 ドライバー」とよく似ていて、モデル差を見分けるのが難しいぐらい。打ってみると弾道にどんな違いがでるのか興味深いですよね。では、ミヤGから試打してみてください!
【ミヤG】
ヘッドの据わりとフェース向きは、「M6 ドライバー」のほうがスクエアに見えて構えやすいですね。打ってみると、こちらも高弾道の低スピン! オートマチックに飛ばせる弾道が打てます。
【ツルさん】
深重心設計のヘッドなので、もっと打ち出しからポーンと球が上がるのかと思いきや、球筋は「M5 ドライバー」とほとんど変わりません。けっこう意外! 前作の「M3 ドライバー」と「M4 ドライバー」は、ヘッド形状や性能の違いが明確でしたが、今回は似ていますね。どちらのモデルもロースピンの強弾道を打ちやすいドライバーです。
【ミヤG】
僕が打っても「M5 ドライバー」と「M6 ドライバー」の球筋の差があまりなかったです。打感はほんの少し「M6 ドライバー」のほうが金属的ですかね。
【ツルさん】
それと、切り返しからインパクトまでの振り感というか、ヘッド挙動の感じ方が2モデルで少し異なります。個人的には「M5 ドライバー」のほうがスパッと振り抜ける感覚があって好きですが、「M6 ドライバー」のほうがオートマチックに振り抜きやすいという人もいるでしょう。ゴルファーによって好みが分かれそうです。
【ミヤG】
2モデルを打ち比べると、ヘッド性能よりも純正シャフトの違いを感じましたね。「M6 ドライバー」の純正シャフトは軽量感があって、しなりも大きかったです。
【ツルさん】
ミヤGのスイングを見ていると、軽すぎて少し持て余している感じでしたよ。純正シャフト「FUBUKI TM5 2019」はけっこう軟らかめなので、フレックスSでもヘッドスピード43m/sぐらいまでの人向けかな。ヘッドスピード45m/s以上の人には、カスタムシャフトをオススメしたいです。
【ミヤG】
ヘッドにも難しさを感じないし、アマチュアゴルファーでも全然イケちゃうモデルですね。
【ツルさん】
そう思いますよ。低スピンになるヘッドなので、ドロップしないようにロフト選びだけは気を付けるべきでしょうね。
■ 試打したクラブのスペック
テーラーメイド M6 ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:FUBUKI TM5 2019 ●フレックス:S
■ マイクラブ情報
ミヤG:ピン i25 ドライバー
●ロフト角:9.5度 ●シャフト:PING PWR 65 ●フレックス:TOUR S
ツルさん:テーラーメイド M2 ドライバー(2017)
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:コンポジットテクノ ファイアーエクスプレス TP-V NX 55 ●フレックス:SX
■ ミヤG プロフィール
1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。ドライバーはスライス、アイアンはドローが持ち球という変わりダネ。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はピンのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42m/sくらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。