エコー「バイオム H4 LACE」を試し履き この先進化の余地ある!?極上過ぎるフィット感
GDO社員3人(シューズマニア室井、セールスプランナー塩田、編集部員柴田)が、新作ゴルフシューズを実際にゴルフ場でテストし品評する恒例企画(2023年秋冬モデル編)。今回はアッパーに高品質レザーを採用したエコーの定番モデル「バイオム H4 LACE」をPick Up!
目次
- 前作から何が変わった?
- エコーといえばフィット感
- 重さ&安定感
- サイズ感は?
- エコーは完成されてしまっている?
- まとめ
- 3人の評価はいかに?
- 【動画】2023年秋冬モデル・話題の9機種を試し履き&勝手に採点!
- 製品スペック
前作から何が変わった?
【柴田】
このコンテンツでは定番になりつつあるエコーのバイオムシリーズですね。今回はカラーリングが淡い感じで女性的な印象ですが、万人から受け入れられそうな落ち着いたデザインじゃないでしょうか。4月に春夏モデルとして同じエコーの「S-THREE」を取り上げましたが、個人的にはこちらの方がシンプルで好みです。
【塩田】
見た目としては、正直思い切った変化はないですが、細かいアップデートはされていて、特に気になるところとしてはシュータンですね。これまでのニットタイプから薄い素材に変わっています。
【室井】
確かにシュータンはだいぶ変わりましたね。
【塩田】
薄いシュータンは足首に刺さると気になってスイングにも影響してしまいますが、今作は、足の形になじむような形状になっているので、まったく刺さらないですね。その他は基本的に変わっていませんが、引き続きゴアテックスを搭載しているので防水性能も備わっています。どんな天気でも、どのコースへ行っても履けるようなシューズになっていると思います。
エコーといえばフィット感
【柴田】
エコーのレビューでは毎回同じこと言っていますけど、やっぱりアッパーのプレミアムレザーですよね。この吸い付くようなフィット感は本当にすばらしいです。
【塩田】
アッパーもそうなんですけど、やっぱり履いた時の足裏のフィット感。ここがエコーだなと思いますね。
【室井】
裏切らないですよね。これも毎回同じコメントになってしまうんですけど、足裏全体がまんべんなくフィットするのはエコーの良さですね。また、履けば履くほどアッパーが馴染んでくる感じがありますよね。本当に完成度が高いです。
【柴田】
今回はレースタイプということで、自分の足の形に合わせて締め上げていけるので、さらにフィット感が増した感じがします。
重さ&安定感
【柴田】
意外と重さがあって、私が履いた「42」で実測467gとしっかり安定感があります。今回取り上げる秋冬モデルでは一番重いのですが、まったく重さを感じないですよね。
【室井】
爽やかなデザインも相まって軽そうに見えるのもあります。ゴルフシューズはいま全体的に軽量傾向があり、重い靴はだいぶなくなってきましたよね。
【柴田】
ひと昔前はゴルフシューズはある程度の重さが必要なイメージがありましたけど、そういう傾向はなくなってきていますよね。
【塩田】
そうですね。ソールが進化して、軽くしてもグリップ力や安定感がキープできているんだと思います。ちなみに傾斜地などでの安定感はいかがでしたか。
【柴田】
まったく問題なかったですね。スパイクレスとしてはトップレベルのグリップ力があると思います。
【室井】
ただ、スパイクレスの割にはちょっと重心は高めですね。最近、低重心で安定感しっかりといったスパイクレスが多い中では、少し贅沢に高さを取っている気はします。
サイズ感は?
【塩田】
前回の「S-THREE」より大きく感じませんでしたか?私は普段「26cm」で「S-THREE」では「42」を選んだのですが、今回は2サイズ落として「40」にしました。
【室井】
私はワンサイズダウンでしたね。普段「25.5cm」で、エコーの場合「40」を選ぶんですけど、今回は「39」です。
【柴田】
私は普段「27cm」なんですけど、前回も今回も「42」でした。前回はちょっとタイトなサイズをチョイスしたのもありますね。
【室井】
エコーに馴染みのない方は「39」とか「40」って何だ?という感じでしょうけど、エコーは基本的に“EU表記”なんですよね。
【柴田】
公式サイトにはセンチ表記も加わったようです。それによると、24.5cm=39、25㎝=40、25.5cm=41、26cm=42、となっているので、今回のモデルで我々が選んだサイズを考慮すると、普段よりも1cm小さめを選ぶのがよさそうですね。
エコーは完成されてしまっている?
【柴田】
このシューズは、とくに悪いところがないですね。エコーをこの企画で取り上げるのは4回目になりますが、初めて「BIOM H4」を履いた時に、すでに完成され過ぎてしまっていたので、そこから劇的な進化を感じにくいのはあるように思います。
【塩田】
そうですね。完成され過ぎていて、アップデートするところが小さなところしかないというのは、メーカーとしても悩みどころかもしれないですね。ただ現状、口コミでもエコーの良さが広まっていて、劇的な変化は今のところ必要ないのだと思います。
【室井】
このバイオムというモデルは非の打ち所がない定番として継承しつつ、他のモデルで色々アップデートをしていくってこともあるんですかね。
【塩田】
もちろん、また違った層に向けて、他のモデルで新しいことに挑戦していくと思います。
まとめ
【室井】
前回の「S-THREE」の時に、初めてエコーを履く方にお勧めですって言ったんです。個人的には「S-THREE」の方が高さを抑えられていて、ソールがもう少し軟らかい感じがしました。ですので、わずかな違いなのかもしれないけど、「S-THREE」の方がやや柔軟性と歩きやすさ重視で、こちらの方が安定感重視という感じになりますかね。
【塩田】
そうですね。
【柴田】
これはこれで本当にすばらしいですし、決して飽きてしまったわけではないですが、ちょっとだけ“冒険”したシューズも見てみたいとは思いますね。
【室井】
過去には「S-ドライブ」といったびっくりするようなシューズも出していますからね。そういったシューズが出たら、ぜひ取り上げましょう。
3人の評価はいかに?
【動画】2023年秋冬モデル・話題の9機種を試し履き&勝手に採点!
製品スペック
●締め付けタイプ=紐タイプ
●素材=天然皮革、GORE-TEX
●重さ=約410g(片足25.5cm)
●サイズバリエーション=39~45(24.5~28cm)
●幅=EEE相当
●鋲タイプ=スパイクレス
■ GDO室井 プロフィール
GDOゴルフショップの新規事業担当。シューズ愛は中学時代の「エア ジョーダン」シリーズから始まり、学生時代には定期テストの時間が余ると問題用紙のウラにシューズの絵を描いて時間を潰していた。自宅の部屋に靴屋を真似たディスプレイ棚を設置し、それを見に来るだけの友人がいたほど。現在も約60足のシューズを所有している。
■ GDO塩田 プロフィール
GDOゴルフショップセールスプランナー。担当範囲はゴルフギア、シューズ、距離測定器等と多岐にわたる。ラウンド前には必ずコースレイアウトやコース設計家を確認し、マッチするシューズを選んでイメトレをするのが楽しみ。所有シューズは普段履きよりもゴルフシューズの数の方が多い。
■ GDO柴田 プロフィール
紆余曲折を経てGDO編集部へ。188㎝と長身で主に選ぶシューズは27.5㎝だったが、リモートワークが続き、むくみが解消されたせいか足が小さくなり27cmになった。公私含め年間約30ラウンドをこなし、ゴルフシューズは年に一度は履き替えるアベレージゴルファー。
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