2023年春夏モデルニューバランス「フューエルセル1001v4 ボア」を試し履き NBユーザーですら驚く「履きやすさ」
GDO社員3人(シューズマニア・室井、バイヤー・塩田、編集部員・柴田)が新作のゴルフシューズを試し履き&品評する恒例企画。今回は春夏モデル編、ニューバランスの「フューエルセル1001v4 ボア」をPick Up!
1)シューズマニア・室井がCheck「スニーカー感覚で選びたい方におススメ」
室井:2021年の春夏モデルとして紹介した前作「MGS1001」から、流行りの足全体をパネル形状のアッパーで包み込む“ラップ構造”へ変化し、サイドの大きな「new balance」という文字は、位置を前方に移し小さく控えめなデザインとなりました。見るからに通気性と軽量性が期待できるアッパー素材は、“ニット”というより“メッシュ”と表現するのが妥当と思えます。
まず大きなポイントとして、とても履きやすい。履き口がニットのモデルは足入れに苦労することも多いもの。ですがこのシューズは、驚くほど薄く設計されたラップ部とスムーズに動くワイヤー部が、履き口の開閉のストレスを大きく軽減しています。足を入れると、期待を裏切らない感とソフトな足の当りを感じます。
ニューバランスの他モデルと比べると、ほんの少しだけつま先部が上がっている構造に感じられます。これもあってか、歩行時に自然に前傾し、足を前に出しやすく感じました。サイズは前作同様にいつも通りの25.5cmでジャストでした。
前回同様のソールパターンはスパイクレスとは思えないグリップ力で、スイング時の安定感は十分にあります。幅はEEとワイド設計ではないので、足幅の広いゴルファーにはタイトに感じられるかもしれません。ゴツゴツしたゴルフシューズではなく、スニーカー感覚でライトなものを選びたい方にはおススメです。ゴルフシューズとしての機能は十分で、さらに軽快な履き心地も得られるでしょう。(シューズマニア・室井)
2)バイヤー・塩田がCheck「あ、これはラク」
塩田: 独自の色使いやセンスで、履く前からゴルファーの高揚感をくすぐってくるのがニューバランスだと思っています。今回履いたブラックは、ピンクともオレンジともいえるような淡いアクセントカラーが非常にいいバランスで入っています。
ワクワクしながら足入れした最初の感想は「あ、これはラク」。メッシュ素材だからこその軽量感があり、ホールド感にもストレスが無いんです。メッシュ素材は柔らかく動きも多くなるので、ホールド力は落ちてしまう事もありますが、ラップ構造により上手く調整されています。またこの構造が秀逸で、よく見ると生地が2枚に分かれていて、1枚だと緩んでしまう甲の前方を、2枚目がしっかりとフィットしてサポートしてくれます。
スパイクレスなのでグリップ力が心配でしたが、細かい突起の先端が尖った形状で、しっかりと芝を噛んでくれるので問題無し。周りから見るとトゥ側のソールのトゲトゲが見えて、何とも珍しく可愛いのも特徴です。
3)編集部員・柴田がCheck「多様な足にしっかりフィット」
柴田: 今モデルにはスパイクタイプとスパイクレスタイプがあり、スパイクレスでも色がブラックとグレーのモデルは、アッパーに通気性のあるメッシュ素材を使用しています。一方で色がイエローとホワイトのタイプでは、スパイクタイプと同様に表面に薄いPU(ポリウレタン)コーティングが施されていますので、防水性や剛性を求める方はそちらを選択するのもありでしょう。
今回、我々が履いたのはスパイクレスで、より柔らかいほうのブラック。あれだけたくさんの履き心地のよいスニーカーを作っているニューバランスが、さらにフィット感にこだわった一足で、かなり高いレベルでその狙いを実現しています。甲高、甲低、両タイプにしっかりフィットする、よく考えられた素材や構造だと思いました。メッシュ素材は一見頼りなくも感じますが、縦、横、斜めに補強素材も入っているので、強度は問題ないです。
シューズの名称にもなっているミッドソールは他モデルに比べるとやや硬め。アウトソールには細かい三角形の突起が敷き詰められていて、足裏の動きをシューズが勝手に決めつけていない感じがします。足の形も、歩き方も、スイングも、力が加わるポイントも、ゴルファーひとりひとり違うのは当然で、どんなタイプの形、動きにも対応できる形状を追い求めた結果なのだと感じました。(編集部員・柴田)
【動画】2023年春夏モデル・人気の8機種を試し履き&勝手に採点!
商品スペック
●品番=UGS1001(ブラック、グレー)
●タイプ=ダイヤルタイプ
●素材=合成繊維
●重さ=365g(片足27.5cm)
●サイズ=23.0~29.0cm(0.5cm刻み)
●幅=EE
●鋲タイプ=スパイクレス
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GDO室井 プロフィール
GDOゴルフショップの新規事業担当。シューズ愛は中学時代の「エア ジョーダン」シリーズから始まり、学生時代には定期テストの時間が余ると問題用紙のウラにシューズの絵を描いて時間を潰していた。自宅の部屋に靴屋を真似たディスプレイ棚を設置し、それを見に来るだけの友人がいたほど。現在も約60足のシューズを所有している。
GDO塩田 プロフィール
GDOゴルフショップバイヤー。担当範囲はゴルフギア、シューズ、距離測定器等と多岐にわたる。ラウンド前には必ずコースレイアウトやコース設計家を確認し、マッチするシューズを選んでイメトレをするのが楽しみ。所有シューズは普段履きよりもゴルフシューズの数の方が多い。
GDO柴田 プロフィール
紆余曲折を経てGDO編集部へ。188㎝と長身で主に選ぶシューズは27.5㎝だったが、リモートワークが続き、むくみが解消されたせいか足が小さくなり27cmになった。公私含め年間約30ラウンドをこなし、ゴルフシューズは年に一度は履き替えるアベレージゴルファー。
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