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三井住友カード特集
2023/10/31

次の半世紀へ 歴代覇者・宮瀬博文が語る太平洋クラブ御殿場18番の記憶

2023年 三井住友カード特集 今年で51回目となる「三井住友VISA太平洋マスターズ」。1999年覇者の宮瀬博文が大会を振り返る(撮影:落合隆仁)
今年で51回目となる「三井住友VISA太平洋マスターズ」。1999年覇者の宮瀬博文が大会を振り返る(撮影:落合隆仁)

今年で51回目を迎える「三井住友VISA太平洋マスターズ」。舞台となる太平洋クラブ御殿場コースの18番(パー5)では毎年のように記憶に残るドラマが生まれてきた。1999年大会の優勝者であり、近年は同大会テレビ中継のオンコースリポーターを務める宮瀬博文とともに大会の歴史と名場面を振り返る。

■シニアツアー3年目、初優勝を目指して戦う日々

2023年 三井住友カード特集 レギュラーツアー通算7勝の宮瀬(撮影:落合隆仁)
レギュラーツアー通算7勝の宮瀬(撮影:落合隆仁)

宮瀬がレギュラーツアーで初優勝を挙げたのは1997年のこと。それから26年が経った現在はシニアツアーで初優勝を目指して奮闘している。

「シニア1年目(2021年)に何度かチャンスがあったのに勝てなくて、あそこで1つ勝っていれば、その後の流れも違ったんでしょうけどね」

今季はトップ10入りが1度もなく苦しいシーズン。結果が出ていないにもかかわらず「妙に余裕があるというか、試合中にもスイングをいろいろと試してしまう」とゲームに集中し切れない現状を苦笑いで明かした。

■御殿場で挙げたツアー2勝目の記憶

2023年 三井住友カード特集 自宅にずらりと並ぶクラブ。太平洋クラブ御殿場を制したパターには特別な思いがある(撮影:落合隆仁)
自宅にずらりと並ぶクラブ。太平洋クラブ御殿場を制したパターには特別な思いがある(撮影:落合隆仁)

そんな宮瀬にとって初優勝と同じか、それ以上に大きな思い出となっているのが、ツアー2勝目となった1999年大会での優勝だ。ゴルフ界では“初優勝は勢い。2勝目は実力”といったフレーズがよく使われる。

「2勝目というのはすごく意識していたので、その2勝目を挙げられたこと、それもビッグトーナメントで勝てたこと、しかも川岸(良兼)さんとダレン・クラーク(北アイルランド)相手にプレーオフで勝てたこと、二重三重の喜びがありました」

プレーオフ1ホール目は川岸が2打目をグリーン手前の池に入れて脱落。宮瀬とクラークはともにバーディだった。18番での2ホール目、宮瀬のティショットはフェアウェイへ。

「2オンを狙おうと、(2打目で)一度フェアウェイウッドでアドレスしたのを覚えています。ただし、池に入れたら終わり。最後まで勝負をしたかったので、残り100ヤードのところに刻みました」

2023年 三井住友特集 1999年大会を制した宮瀬博文(大会提供)
1999年大会を制した宮瀬博文(大会提供)

対するクラークはフェアウェイから2オンを狙って池の淵へ。「最後はクラークが2メートルのパーパットを外して勝負がついたんですけど、正直、心の中で『外れろ』って祈りながら見ていました。スポーツマンシップなんていう余裕はなかったです(笑)」

前年には最終戦でシードに滑り込むなど、一時は調子を落としていただけに、2年ぶりのツアー2勝目は復活優勝でもあった。

■石川遼、そして、松山英樹の出現を目の当たりに

2023年 三井住友特集 2010年大会を制した石川遼(大会提供)
2010年大会を制した石川遼(大会提供)

その宮瀬の優勝から11年後の2010年、18番を沸かせたのは石川遼だった。当時19歳ながら前年の賞金王であり、これがシーズンの3勝目。「何をやっても上手くいくという感じでイケイケでしたよね。太平洋御殿場に限らず、難コースを攻略するには経験値が必要という、それまでの常識を最初に壊したのが石川選手だったと思います」

続く2011年は松山英樹がアマチュア優勝を果たす。勝負を決めた18番の2打目、残り177ydは8番アイアン。ピンそば50㎝につけるスーパーショットでイーグルを奪っての優勝だった。

2023年 三井住友特集 2011年大会は松山英樹がアマチュアVを飾った(大会提供)
2011年大会は松山英樹がアマチュアVを飾った(大会提供)

太平洋御殿場の18番は左奥が高く、右手前が低い2段グリーン。「私の飛距離だと右手前のピンには傾斜を使って寄せていくんですけど、勢いがつき過ぎるとグリーン手前から右サイドに広がる池に入る可能性がある。我々の時代にもショートアイアンで上からドーンといける選手はいましたが、一部の飛ばし屋だけでした。今は松山選手だけでなく、それを多くの選手が狙ってくるのだから、別の競技かというぐらいレベルアップしていますよね」

翌2012年は再び石川が優勝。宮瀬にとっては最後の三井住友VISA太平洋マスターズ出場となった。こうして振り返れば、世代交代の時期だったのがよく分かる。

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