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三井住友カード特集
2023/10/31

次の半世紀へ 歴代覇者・宮瀬博文が語る太平洋クラブ御殿場18番の記憶

■ラウンドリポーターとしての記憶

2023年 三井住友カード特集 歴代覇者の写真を見ながら記憶を掘り起こす(撮影:落合隆仁)
歴代覇者の写真を見ながら記憶を掘り起こす(撮影:落合隆仁)

選手としては大会を去ることになった宮瀬だが、2015年にはテレビ中継の解説を務める兄貴分、加瀬秀樹の推薦でラウンドリポーターとして戻ってきた。そして、翌2016年には松山が7打差の圧勝で大会2勝目を挙げる。

「練習ラウンドからずっとついていましたが、他の選手とはスケールが違いましたね。飛距離だけなら松山選手と同じぐらい飛ばす選手はいますが、アプローチのスピンコントロールなど、技術も桁違いでした」

最終日の18番ではボールに泥がついていた影響もあり、2打目を池に落としたが、ドロップしての4打目は10㎝につけるスーパーアプローチ。まさに桁違いの技術を披露した瞬間だった。

2023年 三井住友特集 松山英樹が圧勝した2016年大会(大会提供)
松山英樹が圧勝した2016年大会(大会提供)

2019年は金谷拓実が大学の先輩である松山以来のアマチュア優勝を果たした。この年は2段グリーンの上の段が最終日のピン位置だった。

「奥にこぼれると左足下がりで、奥に池が見える嫌なアプローチが残るので、奥のピンに対しては下の段にキャリーさせて傾斜を転がし上げるのが一般的な攻め方でしたが、今の選手は直接上の段を狙ってきますね」

金谷の狙いは“直接上の段”だったはずだが、ハーフトップのミスショット。結果的に転がし上げる形で上の段に2オンさせると、7mのイーグルパットを沈めて派手なガッツポーズを決めた。

2023年 三井住友特集 2022年、大会最多に並ぶ3勝目を挙げた石川遼(大会提供)
2022年、大会最多に並ぶ3勝目を挙げた石川遼(大会提供)

そして、記念すべき50回大会となった昨年は石川が優勝。降りしきる雨の中、星野陸也とのプレーオフを2ホール目で制した。尾崎将司中嶋常幸リー・ウェストウッドに並ぶ最多の3勝目となり、大会の歴史に名前を刻んだ。

■ヒーロー誕生の瞬間を現場から伝える

2023年 三井住友カード特集 ヒーロー誕生の瞬間を今年も18番で見守る(撮影:落合隆仁)
ヒーロー誕生の瞬間を今年も18番で見守る(撮影:落合隆仁)

51回目となる今年はどんなドラマが待っているのか。宮瀬は今回もラウンドリポーターとして富士山麓の現場に立つ。

「石川選手はグリーン周り、特にバンカーが抜群に上手いので、思い切ってピンを攻めていける。そのゴルフが太平洋御殿場の攻略につながっているんだと思います。今年も期待していますが、一方で松山選手、金谷選手がアマチュア優勝を果たしたように近年はニューヒーローが生まれる大会にもなっています。新たなスター誕生の瞬間が見られるかもしれません」

最終日の18番で今年も何かが起こる―。それだけは間違いない。

2023年 三井住友カード特集 宮瀬博文(撮影:落合隆仁)
宮瀬博文(撮影:落合隆仁)

宮瀬 博文(みやせ・ひろふみ)
1971年4月11日生まれ。千葉県出身。鹿野山GC出身で師匠は鷹巣南雄。18歳でプロテストに合格し、1992年に当時史上最年少の21歳でシード入り。1997年「札幌とうきゅうオープン」でツアー初優勝。2003年までに6勝を挙げ、同年秋の米ツアー予選会を突破して2004年は海外で戦った。帰国後は不振に陥りシード喪失も。2007年「中日クラウンズ」でプレーオフを制して復活優勝。2021年からシニアツアーに参戦。

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