マーク金井の試打インプレッション

テーラーメイド r7 Limited edition ドライバー

2009/02/03 00:00

クラブを計測してみると?

今回試打したシャフト、三菱レイヨン バサラH53のストライクゾーンは、ヘッドスピード43~47m/s。技術とパワーがあるアスリート向けのスペックだ。

フェースの向きはほぼスクエアで、ライ角度は58.5度。重量調整ネジがノーマルポジションだと重心アングルは26度と大きめ。このポジションだとヘッド挙動はニュートラル。プレーンに沿って下ろすと適度に捕まった球が打てる。ただし、アウトサイド・イン軌道でフェースを開いてスイングすると、フェースが返りづらい。このヘッド挙動を考えると、スライサーよりはフッカーの方が扱いやすく感じるだろう。

ウエートポジションを変えた場合、重心配分(重心位置)が移動した分だけヘッド挙動は如実に変わる。トウ側に重いウエートを配すると(重心距離を長くすると)、重心アングルは19.5度にまで減る。この状態だとメーカーの意図通りフェースが返りづらくなって左のミスが出づらくなる。そして先っぽが重くなる分だけトウダウンが強くなった。スピン量もノーマルポジションより100~200回転ほど減った。

ヒール側に重いウエートを配すると(重心距離を短くすると)、逆にトウダウン感がなくなり、ヘッドを返しやすくなる。そして操作性が一段と高まり、球筋を打ち分けやすくなる。ただし、重心アングルは21.5度と、こちらもノーマルポジションよりも減ってしまう。このため、アウトサイド・イン軌道でカット打ちすると、思ったほどボールは捕まってくれない。こちらもスピン量はノーマルポジションよりも少し減る感じだ。

ウエートポジションで球筋、ヘッドの操作性は変わるが、クラブの挙動を考えると、球筋を自在打ち分けたい上級者、そしてスライサーよりはフッカーと相性が良さそうだ。

自分に合ったスペックは?≫
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テーラーメイド
一世を風靡したr7の最終系
発売日:2008/10/01 オープンプライス