タイトリスト 909D2 ドライバー
打ってみると?
試打クラブは10.5度Rと9.5度S。シャフト種類は純正(タイトリストTG 三菱レイヨン製)。フレックスRはワッグルすると手元から中間がしなりやや軟らかめで、振動数は236cpm。フレックスSはRに比べると手元側がかなり硬めで中間部分が少ししなる感じで、振動数は262cpm。RとSとでは硬度がガラッと異なる。長さはヒールエンド法計測で44.75インチ(メーカー公称値は45インチ)、バランスはどちらもD1.5。
クラブ重量はRが309.3gでSが314.5g。スペック的には、今どきドライバーの中では重めの部類に属する。
ヘッドスペックは、フェース向きはどちらもオープンフェース。10.5度が1.75度オープンでリアルロフトが10.75度。9.5度はなぜか10.5度よりもオープンの度合いが弱く、オープン1度でリアルロフトは10度(すべて実測)。
まずは10.5度Rから打って見ると・・・見た目通りボールが左に飛びづらい。ストレートボールを意識してスイングすると軽いフェード。オープンフェースに加え、ダウンからインパクトにかけてヘッドが返りづらく感じる。だからだろう。強めのフックを打とうとしてインサイドからあおっても左に曲がる度合いが控えめだ。
インパクトの感触は球離れが遅い。音も控えめ。芯で捕らえるとボールがゆっくり飛び出し、そのスピードを落ち際までそのスピードを維持していく。ドローンと重い球が打てるので、キャリーとランで飛距離を稼ぎやすい。また、アゲンストの風でも距離が落ちにくいタイプ。フェースはややシャローなので、ティアップをいつもの高さにして打つと、フェース上部に当たってくれ、スピン量は2400~2800回転。スピンを抑えた球が打ちやすかった。
Sに持ち替えても球の飛び方は変わらず、しっかりしている分だけ叩ける。そして、叩いてもシャフトがあまり動かないので、ボールが左右に散りにくい。スイートエリアの広さと相まって、力任せにスイングしても0Bが出づらく、フェアウェイキープ率を上げられるドライバー。
シャフトはR、Sとも切り返しで中間部分のしなりが大きく、ゆっくりしなり戻るタイプ。インパクトゾーンで先端部分の走り感が少ないので、シャフトでヘッドスピードを上げたい人よりも、自分のパワーでヘッドスピードを上げたい人と相性が良さそうだ。