ナイキ サスクワッチ SUMO 5000ドライバー
打ってみると?
試打クラブは9.5度の純正Sシャフトと、ツアーAD「N-65」のSシャフト。長さはどちらも実測45インチ。純正S装着は総重量が313.4グラムでバランスがD2.5。硬さの目安となる振動数(※2)は244cpm。対してN-65装着は316.7グラム。バランスがD3。振動数は271cpm(ヒールエンド法計測(※3)&実測)。
純正シャフトは四角形と同じく三菱レイヨン製だが、こちらは重さが約5グラム重い。硬さ設定も異なるみたいで、こちらの方がややしっかり感がある。N-65のSシャフトは手元側がかなり硬く仕上がりで、こちらは四角形と同一シャフトだ。
まずは純正Sから打ってみた。フェース構造が異なるのだろう。四角形のSUMO スクエア 5900に比べると球離れがやや遅め。弾道は高いがスピンはやや少なめだ。放物線に近い弾道が打ちやすい。しっかり叩いても吹き上がりづらく、キャリーとランで距離を稼ぎやすい。
打点位置を調べるためにショットマーカーを張ってみると、フェース中央よりも上側に打跡がくっきり残っている。スイートスポットよりも上側で球を捕らえやすいことが、低スピン弾道につながっているのだろう。
続いて、N-65を打ってみると、こちらも四角形よりも低スピン弾道が打ちやすく、ヘッドスピードを45m/s以上に上げても吹き上がりの少ない弾道が打てた。叩けば叩くほどフェースの弾きが良くなる。
ヘッドもシャフトも、ヘッドスピードが遅めの人よりも速めの人の方が扱いやすい感じがする。またシャフトの挙動がシャープなのでクラブの操作性も高まっている。
スイートエリアの広さはSUMO スクエア 5900ほどの広がり感はないが、460CCドライバーの中では広め。どこに当っても真っ直ぐ飛ぶわけではないが、ヘッドの大きさを生かして打点のブレには強い。
そして試打して印象に残ったのがクラブの挙動。ヘッド慣性モーメントが大きい割には、ヘッドの操作性が良く、ドロー、フェードもそれなりに打ち分けられた。クラウンをツートンにすることでシャープに見せているが、四角形のSUMO スクエア 5900よりもマニュアル感覚で扱える仕上りだ。