マーク金井の試打インプレッション

ダイワ オノフ ドライバー(2008年モデル)

2008/01/22 00:00

打ってみると?

試打クラブはオノフが表示10度のRシャフトで、オノフプラスが表示9度のSシャフト。長さはどちらも44.75インチ。クラブ重量はオノフが294.4gでバランスがD0。リアルロフトは約12度とやや多め。オノフプラスは312.3グラムでバランスがD3。リアルロフトは約10度。後者の方がハードヒッターを意識したセッティング。

シャフトの硬さの目安となる振動数はオノフのRが225cpmなのに対し、オノフプラスのSは254cpm。オノフの方は非力なゴルファーを意識した軟らかめのセッティング。対して、オノフプラスはセミハードヒッターが叩けるセッティングとなっている。

まずはアベレージ向けのオノフから打ってみると・・・ヘッドスピード40m/sぐらいで打ったにもかかわらず「カキーン」と派手は金属音。ルール適合モデルの中ではかなり音が出るタイプで、球離れも早め。そして、印象に残ったのが球の捕まり。ヘッド、シャフトとも捕まりを意識した設計で、ストレート弾道を打ちにいくと軽いドロー弾道。フッカーには捕まり過ぎる怖さもあるが、クラブでドローを打ちたい人、クラブでスライスを軽減したい人に扱いやすい仕上り。スピン量は量は多すぎず、少なすぎず。フェース中央で捕らえると2800回転前後だった。

シャフトは手元から先にかけて大きくしなるタイプでトルクも多め。ヘッドスピードを上げた時よりも、ゆったり振った時の方が、シャフトの挙動がつかみやすく、インパクトゾーンでヘッドの走りっぷりが良かった。

続いて、オノフプラス。こちらはワッグルすると手元側のしなりを感じる。トルクが少ないからだろう。振動数の数値よりもシャフトがしっかりした感じだ。

実際に打っても印象は変わらず。こちはしっかり叩いてもシャフトが全然へこたれない。ヘッドスピード43m/sぐらいだと球を強く押し出す感じはなく、ヘッドスピードをそれ以上に上げた方が、シャフトが適度にしなってボールを力強く押し出せる。

そして、驚いたのがインパクト音。プラスの方はインパクト音はかなり控えめ。マッスルバックのアイアン同様、球離れが遅い。スクエアフェースと相まって、マニュアル感覚でクラブを扱え、ドロー、フェードを打ち分けやすい。ヘッドもシャフトも捕まり過ぎを抑えた感じで、ニュートラルにスイングすると軽いフェード弾道になった。スピン量はオノフ同様、多過ぎず、少な過ぎず。トウ寄りやや上側で捕らえると、スピン量が2200~2400回転となり、放物線弾道でキャリーとランを稼げる仕上りだ。

見た目通り、オノフはオートマチックに捕まった球が打ちやすいドライバー。オノフプラスは操作性が高い460cc。マニュアル感覚で球筋を打ち分けたい、中上級者向けだ。

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