マーク金井の試打インプレッション

ブリヂストン ツアーステージ ViQドライバー(2008年モデル)

2007/11/06 00:00

打ってみると?

試打クラブは10.5度のSシャフト(VD-50)と、9.5度のSシャフト(VD-60)。今回のViQは50gと60g台のシャフトがラインアップされている。スペックを簡単に紹介すると、VD-50(S)の総重量は293.8gでバランスがD1.5。

硬さの目安となる振動数は239cpm。VD-60(S)は302.5gでD2。振動数は241cpm。重さは異なるが、硬さのフィーリングはほぼ同じぐらい。どちらも、シャフト中間部分のしなりを感じやすい中調子。前作に比べると、手元側がしっかりした感じに仕上がっている。

まずは軽い方のシャフト(VD-50)から打ってみたが、まず感じるのがヘッドの加速感。従来の先重心設計に加え、シャフトの走りが鋭くなった。インパクトゾーンでヘッドはアッパー方向ではなく、地面に沿って真っ直ぐ動きたがる。見た目ほど、重心位置は深くないのかも知れない。

そして、クラブ全体を振っている感じではなく、ヘッドだけをビュンと振っている手応えが強く残る。総重量が軽く、なおかつ先重心設計なこともあって、軽めにスイングしてもヘッドスピードが上がりやすい。ルール適合ドライバーの中ではクラブでヘッドスピードを上げて(結果、ボール初速を上げて)、飛距離を稼げるタイプだ。

スピン量は少ないタイプではなく、フェース中央で捕らえた時で2800回転前後。フェースのかなり上で捕らえてもドロップする気配はなく、1500回転前後のスピンが入る。この特性を考えると、吹き上がって飛距離をロスしているスライサーよりも、宮里選手のように「スピンが少ないドロー弾道を打っている人」がキャリーを稼いで、飛距離を伸ばしやすいだろう。

スイートエリアについては、460CCの中では広めの部類。トウ側上部、ヒール側下部でヒットしてもボール初速が落ちづらく、方向性も安定していた。

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