ダンロップ スリクソン Z-TX ドライバー
2009/08/25 10:30
クラブを計測してみると?
スペック的にはニュートラルなドライバーだ。フェース角は10.5度が0.75度オープンで、9.5度が±0度。個体差を考えると、大体スクエアフェースで作っているんだろう。ライ角は約59.5~60.5度とややアップライトだが、重心角は約22度。今時のドライバーの中では重心角は少なめ。この影響もあってか、ダウンからインパクトにかけては、シャフトを軸にしてヘッドが返る動き(捕まる動き)は感じづらかった。また、重心距離も長めなんだろう。
シャフトについては、純正の「SV3020J T-55」はしなりが大きいがトルクが少なめ。このため、打点がブレても変な手応えが手に伝わらない。メーカー表示通りシャフト中間部分がしなるタイプで、コックがほどけやすいアベレージゴルファーを意識したチューニングがなされている。
モトーレスピーダーVc7.0は手元側が硬く、先が鋭くしなる典型的な弾き系シャフト。ダウンでタメをちゃんと作ってやると、インパクトゾーンで心地良い加速感を味わえる。また、シャフト先端側がしなるので捕まりが良くなり、ボールも上がりやすい。
長さは実測値で45.25インチ。クラブ重量は純正R「SV3020J T-55」が302.5グラムでモトーレスピーダーVc7.0が316.5g。45インチ換算にすると315~320グラムぐらいの感じになる。純正Rシャフトは35~50歳台で平均的なパワーの持ち主、モトーレスピーダーVc7.0はダウンでタメを作れるハードヒッターにちょうどいい重さである。
クラブ測定データ
シャフト | SV3020J T-55(R) | フジクラ モトーレスピーダーVc7.0(S) | ||
ロフト(度) | 10.5 | 10.5 | 9.5 | 9.5 |
リアルロフト(度) | 11.25 | 11.25 | 10.5 | 10.5 |
ライ角(度) | 59.5 | 59.5 | 60.5 | 60.5 |
フェース角(度) | -0.75 | -0.75 | 0 | 0 |
長さ(インチ) | 45.25 | 45.25 | 45.25 | 45.25 |
振動数(cpm) | 235 | 235 | 273 | 273 |