PING i15 ドライバー
2009/09/24 10:15
クラブを計測してみると?
スペック的にはニュートラルなドライバーだ。重心距離はやや長めでヘッドはやや返りづらいが、フェース角は11度が+1度で、9.5度が+0.75度とつかまりを意識したスペック。ライ角度は58度前後と今時のドライバーにしてはややフラットな設定。重心アングルも20.5~21.5度とやや少なめ。実際、ボールを打ってみるとフックフェースの割には球はつかまらないが、右にスッポ抜ける弾道は出づらかった。つかまらないヘッドをフックフェースで補正して、つかまりの悪さを解消しているのだろう。
シャフトについては、純正のTFC615Dはしなりが大きくトルクは普通。切り返しではシャフト全体がグイッと大きくしなるので、タメがほどけやすいアベレージゴルファーでもヘッドの重みを感じやすく、シャフトのしなり戻りも使っていける。ヘッドスピードが遅い方がシャフトの挙動が安定した。
他方、「ATTAS 6S」はゆったり振るよりもしっかり叩きたくなるシャフト。シャフトの挙動が穏やかなので、叩きに行ってもシャフトの挙動が安定しているし、そしてつかまり過ぎない特性があるからだ。切り返しではシャフトが少しだけしかしならないが、そのしなり具合が絶妙。しなりがちゃんと手に伝わりタイミングが取りやすい。
長さは実測値で45.25インチ。クラブ重量は純正R(TFC615D)が303.5グラムで「ATTAS 6S」が316.9g。45インチ換算にすると310~320グラムぐらいの感じになる。純正Rシャフトは35~50歳台で平均的なパワーの持ち主、「ATTAS 6S」はダウンでタメを作れるハードヒッターで、60g台のシャフトを求める人にちょうどいい重さである。
クラブ測定データ
シャフト | TFC615D(R) | USTマミヤ ATTAS(6S) | ||
ロフト(度) | 11 | 11 | 9.5 | 9.5 |
リアルロフト(度) | 13.5 | 13.5 | 11.75 | 11.75 |
ライ角(度) | 58.75 | 58.75 | 59 | 59 |
フェース角(度) | +1 | +1 | +0.75 | +0.75 |
長さ(インチ) | 45.25 | 45.25 | 45.25 | 45.25 |
振動数(cpm) | 225 | 225 | 262 | 262 |