マーク金井の試打インプレッション

ブリヂストン ViQ ドライバー(2010年モデル)

2009/11/05 18:00

打ってみると?

試打クラブは10.5度で、シャフトは純正SR(VT-50W)ワッグルするとシャフト中間部分がクイッとしなる。振動数は235cpm。アベレージ向けのSRとしては平均的な硬さだ。長さは45.75インチ(ヒールエンド法計測)。クラブ重量は295.3gでバランスがD2。

ヘッドスペックは、表示10.5度でリアルロフトが13.75度。フェースアングルは+3度とかなり強めのフックフェースだ。リアルロフトがかなり多くなっているが、これは強いフックフェースが影響している。

まずはシャフトの硬さに合わせてヘッドスピード42m/sぐらいで打ってみると・・・「カキン」と残響音が少ないインパクト音とともに、ボールは高く打ち出され、強めのドロー弾道。3Wで打ったぐらい球は高く上がり、そしてストレートボールを打つつもりでスイングしたら、15~20ヤードほどドローした。

インパクトゾーンでヘッドが強くターンする感触は手に残っていない。捕まりが良いのは強いフックフェースが影響しているようだ。球筋は「高打ち出し」でスピンはやや多め。フェースセンターで捕らえると、2700~3000回転ぐらい。重心がそれほど低くないことに加え、リアルロフトが13度以上あるのが影響しているのだろう。スピンを2500回転以下に減らすには、ややインサイドからヘッドを入れ、フェースのトウ寄り上側で捕らえる技術が必要だ。

そして、試打して印象に残ったのシャフト。切り返しでは中間部分が大きめにしなるのだが、頼りなさが無い。トルク値が4.2kgf・mと少なめ。ねじれが少ないから、振動数よりもしっかり(硬く)感じる。ゆっくり振るとシャープにしなり戻って、心地良い弾き感を味わえる。反面、ヘッドスピードを上げて叩こうとすると(シャフトに負荷を強くかけると)、しなり戻りはややスローになってくる。

4代目のV-iQは見た目と実際の弾道が一致している。ヘッドスピードが遅めの人でもキャリーを出しやすく、そしてスライサーがドローを打ちやすいドライバーである。

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ブリヂストン
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発売日:2009/11/13 オープンプライス