マーク金井の試打インプレッション

キャロウェイゴルフ FT-iZ ドライバー

2010/06/22 10:00

構えてみると?

ヘッド形状は四角から三角に変更

キャロウェイの「FT-i」シリーズと言えば、チタンフェースとカーボンボディのコンポジット構造にこだわったドライバー。そして、前作まではヘッド形状は四角形だった。それが今回は形状をガラッと変えてきた。

ヘッド素材は重量配分が大胆にできる複合のままだが、形状は四角形から三角形へと大幅に変更。三角形の頂点(バックフェース)に、重量が多く配されている。そして大きく異なるのが投影面積。体積は460CCと変わらないが、四角形と比べてみると、今回は見た目が大きい(投影面積拡大)。慣性モーメントを増大させるだけでなく、視覚的なやさしさを強くアピール。フェースもややシャローで(約55ミリ)、シャローバック。アドレスするとフェース面がしっかり見える。リアルロフトもかなり多めの設定だ。ミスに強いだけでなく、上がりやすさもかなり意識したデザインである。

長さは45インチ。ヘッドの大きさを考えると、やや短めの設定。クラブ重量はSで303グラム(いずれもメーカー表記値)。今時のアマチュア向けドライバーとしては軽さを追求していないタイプだ。グラファイトデザイン製の純正シャフトは「スピードアクシスIV 55W」。中間から先端側が大きくしなるタイプだが、フレックスRは手元側も適度にしなってくれる。見るからにミスに強そうなヘッドに、45インチシャフトと普通の長さ。スペック的には、一発の飛びを求めるタイプではなく、平均飛距離、フェアウェイキープ率を上げるタイプに属する。どんなゴルファーと相性がいいのか、じっくりテストしてみたいと思う。

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キャロウェイ
キャロウェイ史上最大級の慣性モーメント
発売日:2010/03 オープンプライス