マーク金井の試打インプレッション

テーラーメイド R9 スーパートライ ドライバー

2010/06/29 10:15

構えてみると?

多機能なドライバーだが、構えたときのヘッドはオーソドックス

「Rシリーズ」と「バーナー」の2ブランドを柱に商品展開しているテーラーメイド。今回試打する「R9 スーパートライ ドライバー」は「弾道調整」機能にとことんこだわったフラッグシップモデル。そのコンセプトに基づき、ヘッド、シャフトにはギミック感があふれている。

まずヘッド。「R9」としては2代目となって色がガラッと変わった。クラウンだけでなく、ソールもフェースもブラック。非常に精悍でアスリート心をくすぐる。ソールに目をやるとフェース側に2ヶ所(各1g)、そしてバックフェース中央部分1ヶ所(16g)。計3つの重量調整ネジが配され、18gの重量配分をゴルファーが調整できるようになっている。

ヘッド形状はバックフェースが絞り込まれた三角形。ただし、同社「バーナースーパーファスト」に比べるとバックフェースの絞り込みが控えめ。丸形ヘッドに慣れたゴルファーにも構えやすく仕上がっている。また、体積460CCの割には投影面積はそれほど大きくない。見た目の安心感よりも、操作性の高さをアピールしている。

アドレスしてみて印象に残るのがフェースの厚みとリアルロフト。2010年モデルの多くはシャローフェース気味になのに対し、R9スーパートライはディープフェース。定規で図ると約60ミリ。迫力満点だが、構えるとそれほどハードに見えない。リアルロフトが多めだからだ。ニュートラルポジションだと、表示ロフト9.5度に対してリアルロフトが11.25度となっている。

クラブの長さはメーカー値では45.25インチだが実測は44.75インチ(ヒールエンド計測)、とやや短め。ヘッドとシャフトは脱着式でフェースアングル、ロフト、ライ角度を8パターン変更できる。重量調整ネジと、シャフト脱着式ヘッドの組み合わせで、24通りの弾道調整を可能にし、水平方向で左右約75ヤードの弾道可変幅が可能になっていると謳う「R9 スーパートライ」。弾道調整幅をチェックするともに、クラブの基本性能をじっくりテストしてみたいと思う。

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テーラーメイド
弾道が自由自在
発売日:2010/03 オープンプライス