マーク金井の試打インプレッション

ダンロップ スリクソン Z-TX ドライバー(2010年モデル)

2010/11/02 10:00

構えてみると?

ヘッド体積は460ccだが、投影面積はそれほど大きくなく、上級者好みに仕上がっている

ダンロップのプロ、アスリート向けブランドである「スリクソン」。そのメインモデルである「Z」シリーズ。体積はルール上限の460CCでフルチタン。前作はかなりやさしさを意識した仕上がりだったが、今回はガラッとイメージを変えてきた。ソール形状は前作同様、メカニカルで立体的なデザイン。だが、ヘッド形状が全然違う。前作は「これって、ゼクシオじゃないの?」という感じだったが、かなり硬派。フェースが少し分厚くなって、ハードヒッター好みの顔付き(フェース厚、約53ミリ)、そして全体的には丸み感が出ており、オートマチックにストレート弾道を打つことよりも、球筋を左右に操りたくなるように仕上がっている。

そして、もうひとつの特徴が重量調整機能。ネック部分とバックフェース部分に重量調整ネジが装着されており、ネジを取り替えることで重心位置を3種類変えられるのだ。メーカー資料によると、重心深度を調整することで打ち出し角、スピン量を変えられるとアピールしている。

また、シャフトもガラッと変わった。純正シャフトに今回は、米ツアーで支持されている「Miyazaki Kusala」を装着。ヘッドだけでなく、シャフトもプロ、アスリート向けのタイプが標準装着されているのだ。ヘッド同様、シャフトも前作よりもかなりハードに様変わりしている。

これまでいろんなドライバーを試打してきたが、一度のモデルチェンジでここまでキャラクターを変えてきたドライバーは一度もお目にかかったことがない。ヘッドもシャフトもプロ、アスリートをとことん意識した「ニューZ-TX」。性能、フィーリングがプロ、アスリート仕様なのかどうか、じっくりテストしてみたい。

打ってみると?≫
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ダンロップ
強い弾道で攻める、思い通りの球が打てる
発売日:2010/11/13 オープンプライス