ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE 707
打ってみると?
試打クラブは9.5度。シャフトは純正のB12-01wのS。アドレスするとフェースがスッと目標を向く。ネックがヘッド内側にオフセットされていることもあって重心距離が短く感じる。ワッグルすると中間部分がクイッとしなるのが手に伝わるが、シャフトは軟らかくはない。プロ、アスリート向けだけあって、純正シャフトでも適度なしっかり感がある。
アイアンで入念にウオームアップ後、ヘッドスピード45m/sぐらいで打ってみた。「スパーン」という低めの音とともにボールが低めに飛び出す。球離れは遅め。典型的な低スピン弾道で、落ち際まで球の勢いが衰えない。弾道計測すると、フェース中央付近で捕らえてもスピンが2300~2700回転。フェースの少し上側で打つと1800~2200回転。非力な人にはボールが上がりづらいが、ハードヒッターが叩いても吹き上がりづらい。スピンが少ないのでロフトの割にはボールが上がらず、低めの弾道がオートマチックに打てる。
試打して印象に残ったのがヘッドの操作性の高さ。460CCとは思えないほど重心距離が短く感じ、ダウンからインパクトにかけてシャープにヘッドを返せる。ストレートを打つつもりで軽いドロー弾道。インサイドから煽って打つと「捕まり過ぎる」怖さがある反面、フェード、ドローの打ち分けが非常にやさしい。また、460CCは捕まらないと悩むゴルファーには右にスッポ抜ける怖さがないドライバーでもある。
純正のS(B12-01w)は、振動数よりもしっかり感があるシャフト。切り返しでシャフトのしなり量は少なめ。手元から中間部分が軟らかく、先端側がやや硬め。インパクトゾーンでヘッドがアッパーに動きづらく、低めのティアップでも打ちやすい。
シャフト脱着式による可変機能が採用されているが、前作705同様、低スピンで強い球が打ちやすい。そして何より460CCとは思えないほどヘッドの操作性が高い。球筋を打ち分けたいハードヒッターには非常に満足度が高いドライバーだ。