マーク金井の試打インプレッション

マグレガー ゴールドターニー

2012/06/26 10:00

打ってみると?

試打クラブはロフト10.5度。構えてみるとわずかにフックフェース。シャフトは純正の「HM-80tGT-201DM」。フレックスはS。ワッグルしてみるとシャフト全体がグニャリと大きくしなる。硬さの目安となる振動数は227cpm。「これってRよりも軟らかいんじゃないの?」って感じるシャフトだ。

シャフトに合せて軽めに打ってみると・・・
「カキーン」と高反発フェースらしい甲高い金属音。インパクトの感触はルール適合ドライバーと明らかに違って、球離れが非常に早い。打った瞬間にボールが飛び出す感じが手に伝わる。弾道計測してみると、ルール適合ドライバーに比べるとボール初速がアップし、それが飛距離にもつながっている。ルール適合フェースに比べると、飛距離は5~7ヤードぐらいキャリーが伸びている感じだ。

試しにヘッドスピードを46m/s以上に上げて打ったら、キャリーが260ヤードを越えた。反発係数が上がった分だけ、確実にキャリーが伸びる。いい感じで捕えるとスピン量は2500~2800回転ぐらいだ。

弾道は真っ直ぐ打つ感じで軽いドロー。見た目通り、捕まりはかない良い方だ。試打して印象に残ったのが、シャフトの挙動。メーカー表記は先中調子となっているが、実際にスイングすると手元もしなる。切り返しではシャフト全体がムチのようにグニャリと大きくしなり、ダウンからインパクトにかけてはゆったりしなり戻る。早いテンポでスイングする人よりも、ゆったりとしたテンポで振った方がタイミングが取りやすく、ボールを上手く捕えることができる。

そしてトルクがあるからだろう。80トンの高弾性シートを採用しているわりには、シャフトの挙動はシビア過ぎない。軌道が多少乱れても、クラブの挙動は安定している。高反発をアピールしているだけあって、ルール適合ドライバーよりも明らかにボール初速がアップし、その分だけキャリーが伸びる。シャフトは好みが分かれそうだが、ヘッドスピードが遅めのシニアゴルファーと相性良く仕上がっている。ルールにこだわらず、ドライバーの飛距離を伸ばしたい60歳以上のシニアゴルファーには、飛距離アップを確実に狙えるドライバーだ。

クラブを計測してみると?≫
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