藤倉ゴム工業 MCI シャフト
2013/01/08 10:00
打ってみると?
シャフト試打で使うヘッドはタイトリストのVG3。軟鉄鍛造でヘッドの大きさは大型キャビティとマッスルバックの中間ぐらい。アベレージゴルファーからセミアスリートにちょうどいいヘッドをチョイスした。まずは80g台のSから試打。ワッグルすると手元から中間部分にかけてカーボンならではのしなり感が手に伝わる。
実際に打ってみても挙動は変わらない。トップからダウンの切り返しで中間部分がクイッとしなり、ヘッドの重みを感じやすい。タイミングが取りやすく、シャフトがタメを作ってくれる。そして、ダウン後半からインパクトにかけてはシャフトがスムーズにしなり戻り、気持ち良く振り抜ける。
そして特筆すべきなのはインパクトゾーンでのシャフトの挙動。従来のカーボンシャフトに比べると先端側が走り過ぎない。このためヘッドの入射角が安定し、打ち出し角、スピン量が安定している。「カーボンは飛ぶけど、距離がバラつく」と言われがちだが、MCIにはそんな不安要素はまったく感じさせない。
100g台、120g台になると手元側が硬くなるが、それでもカーボンならではの「しなり感」は損なわれていない。それでいて、インパクトでは当たり負けせずに力強い弾道を手に入れられる。
ドライバーだけでなくアイアンもシャフトの「しなり」を使って上手く打ちたい。手首やひじへの負担を減らしたいけど、当たり負けしないシャフトを使いたい。MCIはこれらの期待に大いに応えてくれるシャフトだ。
適正ヘッドスピードは
80S:43~47m/s
100S:44~48m/s
120S:45~49m/s