キャロウェイゴルフ X HOT ドライバー
打ってみると?
試打クラブは9.5度のS。シャフトは純正の「X HOT 60W」。構えるとリアルロフトはそれほど多くない。10度ぐらいだ。スクエアポジションだとフェースはほんの少し左を向いた感じになっている。シャフトはワッグルすると中間部分がクイッと大きめにしなる。Sにしては軟らかめの設定だ。
シャフトの硬さに合わせて軽めにスイングしてみると・・・「パーン」という中金属音とともにボールが力強く飛び出す。3W同様、フェースの弾き感が強く、球離れが非常に早い。ルール適合フェースだが、反発の高さが手に伝わってくる。弾道は中弾道。ストレートボールを意識してスイングすると、イメージ通りのストレート。前作のレイザーXブラックは捕まりづらかったが、このXホットは捕まりがニュートラルだ。そして直進性のいい弾道が打ちやすい。
印象に残ったのが振り切りやすさ。ヘッドが少し軽めなんだろう。フィニッシュまで一気に振り切れる。重たいヘッドで力強くボールを叩くタイプではなく、ヘッドスピードを上げて飛距離を伸ばせるタイプのドライバーである。コンピュータで弾道計測してみても、ヘッドスピードが自分の印象よりも1m/s前後上がっていた。スピン量は少なめで、フェースのやや上で捕らえると2000~2400回転ぐらい。キャリーとランで飛距離を稼げる。
純正シャフトの「X HOT 60W」はSにしてはかなり軟らかい。切り返しではシャフトの中間部分がグニャりとしなり、ダウンからインパクトにかけてはムチのようにしなり戻る。典型的な粘り系の先調子シャフトだ。適度にトルクがあるので、タイミングの取りやすさも重視したシャフトである。
フェースの反発が高くて、低スピン弾道が打ちやすいXホット。弾道調整機能でフェースの向きを調整すると、スライサーにもフッカーにも扱いやすい。幅広いゴルファーが非飛距離アップを狙えるドライバーだ。