マーク金井の試打インプレッション

テーラーメイド ジェットスピード ドライバー

2014/03/25 09:00

打ってみると?(弾道は)

試打クラブはロフト角が10.5度。シャフトは純正のTM1-214のS(三菱レイヨン製)。ノーマルポジションに設定してアドレスしてみると・・・ロフトが少し多く見える。弾道調整機能が付いているが、ノーマルポジションではスクエアフェースだが、ロフト角が表示よりも少し大きく見える。

シャフトは純正のSとしては少し軟らかい感じで、ワッグルするとシャフト中間から先端側が大きめにしなる。ロケットボールズに比べると、かなりシャフトのチューニングを変えてきているようだ。

シャフトに合せて、まずは軽めにスイングしてみると・・・スパーンと弾き感のいい音とともにボールが素早く飛び出しだ。ロケットボールズ同様、このJET SPEED ドライバーもフェースの弾き感がすこぶる良い。ルール適合であるがボール初速が出やすいタイプである。弾道はと言うと、高めのストレート弾道。浅重心のわりにはボールが上がりやすい。ダウンからインパクトにかけてフェースが返りやすいタイプではないが、前作のロケットボールズに比べるとボールは捕まりやすく感じる。ただし、スライサーがドローを打てるほどヘッドが返りやすい感じではない。

ヘッドスピードを46m/sぐらいに上げて弾道計測してみると・・・フェースセンター付近で捕えるとスピン量が2400~2700回転。SLDRほどの低スピン弾道にはならないがシャローフェースのわりには低スピン弾道が打ちやすくなっている。

そして試打して印象に残ったのがヘッドの重さ。決して軽いわけではないが、スイングすると軽く感じ、それが振り切りやすさにつながっている。純正シャフト(TM1-214)のSは、切り返しで中間部分がクイッと大きめにしなり、ダウンからインパクトにかけてはムチのようにシャフトが大きくしなり戻る。インパクトゾーンでヘッドの走りを感じやすいタイプである。

弾道調整機能でロフト角を増やす方向に調整するとややフックフェースになって捕まりが良くなった。対して、ロフト角を減らすとオープンフェースの度合いが強くなって捕まりづらくなった。調整機能でロフト角を増減させると捕まり具合がかなり異なるドライバーだ。 前作、ロケットボールズに比べるとシャローフェースでボールが上がりやすく、ヘッドスピードが遅めの人でも高弾道が打ちやすい。ハードヒッターよりもヘッドスピードが少し遅めのゴルファーが飛距離を稼げるドライバーである。

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テーラーメイド
発売日:2014/01/23 参考価格: 62,640円