ヤマハ インプレス RMX 02 ドライバー
打ってみると?(弾道は)
試打クラブはロフト角9.5度。シャフトは標準装着のS(Motore Speeder TMX-514D)。フジクラ製でスピーダーのロゴが大きく入る。9.5度表示でリアルロフト角は10度。フェース角は+1.5度。見た目通りフックフェースで、リアルロフト角は小さめだ。アドレスしただけでボールが右に飛びづらく、捕まった球を打ちやすいイメージの顔付きに仕上がっている。
シャフトはやや軽くて先のしなりを感じやすい。ワッグルすると手元が少ししなり、先端側が大きめにしなる。硬さの目安となる振動数は248cpm。クラブ重量は300.6gでバランスはC9.5。長さはメーカー値が45.5インチで実測値は45.75インチ(※60度法による計測)。
まずはシャフトに合わせて軽めにスイングしてみると・・・ヤマハらしい弾き感のある金属音とともにボールは強めのドロー弾道。見た目通り重心距離が短くてヘッドが返りやすい。加えて、フックフェースなので捕まった球がオートマチックに打てる(ノーマルポジションの場合)。体積は460CCあるが捕まりは非常に良い。フッカーには捕まり過ぎる怖さがあるが、スライサーでもドローが打ちやすいドライバーである。弾道はやや高め。リアルロフト角が多くないがボールが上がりやすく、キャリーとランで飛距離を稼げる。
ヘッドの挙動は捕まり重視。スクエアフェースだがヘッドが返りやすいのでドローが打ちやすい。操作性も高いので球筋も打ち分けやすく仕上がっている(ノーマルポジションの場合)。
ヘッドスピードを46m/sぐらいに上げてもスピンが増え過ぎない。フェース中央よりもほんの少し上で捕らえると打出し角が12~13度で、スピン量は2200~2600回転。スピンが少なめなので効率良く飛距離を稼げるドライバーだ。初代RMXに比べると重心が深く、ヘッドの挙動が安定している。
純正Sはダブルキックシャフトだが、これまでのヤマハのシャフトに比べると、手元側の剛性感が高い。そして先端側のしなり戻りが鋭くなっている。インパクトゾーンでヘッドの加速感を味わえるシャフトだ。
2代目RMXシリーズは3つのモデルがラインナップされているが、このRMX 02はヘッドが一番大きいにも関わらず、ヘッドが返りやすくてドローが打ちやすく仕上がっている。こすり球やスライス弾道で飛距離をロスしている人にとっては、右曲がりの度合いを減らせるだけでなく、飛距離アップも狙っていけるドライバーである。