マーク金井の試打インプレッション

コブラ BiO CELL ドライバー

2014/08/12 09:00

打ってみると?(弾道は)

試打クラブはノーマルポジションでロフト角が10.5度の設定。シャフトは純正のコブラ スピーダーのS。ノーマルポジションに設定してアドレスしてみると、フェース向きはやや左を向いていて、フェース面がしっかりと見える。シャフトはワッグルすると手元が硬く中間部分がしなる。振動数は249cpm。長さは45.25インチでバランスはD2。クラブ重量は302.5g。兄弟モデルのBiO CELL+ ドライバーと比べるとシャフトは軟らかく、総重量もシャフトが軽い分だけ17gほど軽めだ。

まずはシャフトの硬さに合わせてやや軽めにスイングしてみると、スパ-ンとやや硬質な手応えとともにボールはやや高めに飛び出した。真っ直ぐに打つつもりでスイングしたら軽いフェード弾道。おそらく重心距離が長いのだろう。インパクトゾーンでヘッドが返りづらく感じる。スライサーには捕まらない怖さはあるが、フッカーには左に行きづらく、チーピンが出づらい安心感がある。弾道調整機能が付いているが、明らかにスライサーよりもフッカー好みに仕上がっている。そして、ファウラーのようにテークバックやトップでフェースをシャットに使うゴルファーと相性が良いドライバーである。

そして、コブラらしさを感じるのがスイートエリアの広さ。見た目通り、ヘッドの慣性モーメントが大きく、打点が少々ブレてもヘッドがブレにくい。ミスヒットしても弾道が安定している。ミート率が悪いゴルファーにはかなりお助け度が高く、クラブが左右の曲がりを軽減してくれる。

スピン量はやや少なめ。フェースセンターで捕えると2800回転前後で、フェース上部でつかまえると2100~2500回転となり、低スピンの放物線弾道の飛ぶ弾道が打てる。ディープフェースなので、ティアップを高めにすると低スピン弾道が打ちやすい。

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