マーク金井の試打インプレッション

三菱レイヨン ディアマナ R

2014/10/07 09:00

シャフトの挙動

シャフト試打で使うヘッドはテーラーメイドの初代グローレ。シャフト脱着式なので同じヘッドでテストできる。ロフト角は表示9.5度。調整機能でリアルロフト角を10.5度にしている。試打するシャフトは60g台のS。ヘッドが少し軽めなので、46.5インチで組み上げた。(60度法測定)

ワッグルするとダブルキック系だけあって、手元側のしなり感が手に伝わる。ただし、前作のイリマに比べると、手元側と中間部分の硬さの違い(変化量)が控えめだ。

実際に打ってみても、その印象が変わらない。典型的なダブルキック系ではなく、手元が少ししなり、中間部分がしっかりしている中調子。切り返しでは手元側がクイッと少ししなり、ダウン後半からインパクトゾーンにおいては先端側が鋭くしなり戻る。前作アヒナに比べると、シャフトの挙動が中調子に近く、先端側がよく動く。この先端側の鋭いしなり戻りにより、ボールのつかまりがよく、そしてヘッドがアッパーに動きやすい分だけ、ボールを高く打ち出していけた。ディアマナは3種類のシャフトがラインアップされているが、このRシリーズがもっともつかまりがよく、高弾道が打ちやすく仕上がっている。スピンを減らすことよりも、キャリーを出しやすいシャフトである。

前作のイリマと比較すると、シャフトの挙動にダブルキック特有の動きが控えめになったことで全体的な挙動はマイルド。中間分が硬い弾き系で、インパクトゾーンではシャフト先端のしなり戻りがスピーディー。シャフトでボールを捕まえたい人、シャフトでドローを打ちたい人と相性良く仕上がっている。

【適正ヘッドスピード】
60S:43~48m/s

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