マーク金井の試打インプレッション

テーラーメイド R15 460 ドライバー

2014/12/23 09:00

打ってみると?(弾道は)

試打クラブはロフト角10度で、シャフトは純正のTM1-115のS。ノーマルポジションだとややフェースが左を向いていてフックフェースになっている。シャフトはアスリート向けにしては軟らかめだ。ワッグルすると中間部分がしなる。クラブ重量は311.2gでバランスはD1.5。長さは45.25インチとなっている(重さ、バランスは実測、長さは60度測定)。シャフトの装着方向、ソールの重量ネジともノーマルポジションで試打をする。

まずはシャフトの硬さに合わせてややヘッドスピードを落として打ってみた。スパーンとやや乾いたインパクト音とともに、ボールはやや高めに飛び出した。ストレート弾道を打つつもりでスイングしたら、弾道はストレート。メーカーの意図通り、アスリート向けにしては、やや捕まりが良い。テーラーメイドにしては重心距離が短く感じるドライバーで、見た目よりはヘッドの操作性が高く仕上がっている。

弾道は、低重心で低スピン弾道がオートマチックに打てるが、意外なことに、スピン不足のドロップ球が出づらい。低重心設計だがボールはそこそこ上がりやすい。ヘッドスピードを46m/sに上げて弾道計測すると、打ち出し角は13度前後でスピン量は2400~2800回転。スピンが少なめの弾道で、キャリーとランで飛ばせる。フェースのやや上側で捕らえるとスピン量は1800~2200回転になり、ぶっ飛び弾道で飛ばせた。見た目通り重心が浅くて低いが、同社のSLDR ドライバーに比べると、打点がブレても弾道が落ち着いている。

純正シャフト(TM1-116)のSは、切り返しで中間部分が少ししなり、ダウンからインパクトにかけてはゆっくりしなり戻る。全体的にはシャフトは軟らかいが、叩いた時に左に行きづらい。

ヘッドの基本的な挙動は“ニュートラル”だが、スライサーがドローを打てるお助け要素はない。弾道調整機能を使うことで、フッカーだけでなく、スライサーにも対応しようという意図を感じるが、どちらかと言えばフッカー向け。スピン量が多くて飛距離をロスしている人が、やさしく飛距離を稼げるドライバーである。

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テーラーメイド
発売日:2014/12/12 参考価格: 70,200円