マーク金井の試打インプレッション

本間ゴルフ TW727 460 ドライバー

2015/02/10 09:00

打ってみると?(弾道は)

試打クラブは9.5度。シャフトは純正のVIZARD YC65のS。アドレスするとフェースがピシッと目標を向く。スクエア感が非常に強い。ワッグルすると手元がわずかにしなるが、全体的に硬めだ。メーカーコンセプト通り、ヘッドもシャフトもアスリートが好むセッティングだ。フェース角は-1度でリアルロフト角は10度。クラブ重量は314.8gでバランスはD2。硬さの目安となる振動数は266cpmとなっている。

アイアンをじっくりウォームアップしてから、“TW727 460 ドライバー”に持ち替えて、最初からしっかり振ってみた。「スパン」と乾いた金属音とともにボールが鋭く前に突き進む。ヘッドスピードが46m/s前後で打つと、心地良い感触が手に伝わる。いい感じで捕えるとストレートから軽いドロー弾道だ。アスリートモデルだが見た目よりも捕まりがいい。

弾道計測すると、スピン量が2200~2600回転。ディープフェースの影響もあって、フェースの少し上側で捕えやすい。重心が深そうに見えるドライバーだが、吹き上がりが少なく、低スピン弾道で飛距離を稼げた。アスリートモデルにしてはやさしそうだが、打つとスピンが抑えた強い弾道がオートマチックに打てる。ただし、軽く振って飛ばせるドライバーではない。前作同様、叩けば叩くほど飛距離を稼げるドライバーである。

試打して印象に残ったのが純正シャフトのVIZARD YS65。Sシャフトとは思えないほど骨太で、軽く振ることをシャフトが許してくれない。このシャフトを使いこなすには、最低でもヘッドスピードは45m/s以上必要だ。切り返しで手元側がわずかにしなり、インパクトゾーンでは鋭くしなり戻る。弾き感も実に心地良い。シャフトの中間部分がしっかりしている中調子で、シャフト全体で力強くインパクトを迎えられる。

TW727 460 ドライバーはヘッドが大きくて安心感がありつつ、叩けば叩くほど力強い弾道で飛距離を稼げる。そして、ツアーワールドの中では捕まりがいい。やさしさを求めつつ、ドロー弾道で飛距離もしっかり稼ぎたい中・上級者と相性がいいドライバーである。

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本間ゴルフ
発売日:2014/12/22 参考価格: 86,400円