テーラーメイド エアロバーナー ドライバー
打ってみると?(弾道は)
試打クラブはロフト10度、シャフトに三菱レイヨン製の純正(TM1-215)を採用し、Sフレックスを選択。アドレスすると、フェースはまっすぐ目標方向に向くので構えやすい。ワッグルすると、シャフトの中間部分から先端にかけてクイッと大きめにしなる。純正Sシャフトとしては平均的な硬さだ。クラブ長さは45.75インチで、バランスがD2.5。クラブ重量は300.3g(すべて実測値)。
エアロバーナーをスイングすると、「パーン」とやや硬めの金属音とともにボールが鋭く飛び出した。フェースの弾き感が強く、球離れも早め。やや高めのストレート弾道。重心距離が長めなのだろう、それほど操作性は高くなく、インパクトゾーンでヘッドがゆったり返るタイプだ。その証拠に、インサイドからあおり気味に打っても引っかけづらい。チーピンが出にくいのでフッカーは扱いやすい。反面、スライサーがドローをやすやすと打てるクラブでもない。
ヘッドスピードを46m/s程度まで上げて弾道計測すると、スピン量は少なく効率よく飛距離を稼げる。フェースやや上部で捕えると、スピン量は1900~2300回転ほど。浅低重心だから低スピン弾道が打ちやすく、ボール初速も上がっていく。スイング中における空気抵抗の抑制は体感しづらいが、クラブ全体が軽めなぶんヘッドスピードが上がり、ボール初速も出やすく感じられる。
純正シャフトは、切り返しで中間部分がクイッと大きめにしなり、ダウンスイングからインパクトにかけてシャフトの先端側が大きめにしなり戻る。典型的な先中調子で捕まりやすく、ボールが上がりやすいシャフトだ。
前作のRBZ同様、浅低重心でフェースの反発が強い。シンプルに飛びを追求したドライバーである。重心距離が長めで左のミスが出づらい。つまり、スライサーよりもフッカーの方が、弾道をコントロールしやすく、飛距離も稼げるだろう。