日本シャフト N.S.PRO Regio Formula MB
シャフトの挙動
シャフトに組み合わせるヘッドの種類はテーラーメイドのR15。シャフト脱着式なので、同じヘッドでシャフトを打ち比べられる点が便利だ。表示ロフトは9.5度で、リアルロフト角が10度となっている。
ワッグルすると、手元側がクイッと少ししなる。シャフトのしなり量が少ない。加えて、シャフト全体の剛性感が高く感じられる。
実際に打ってみても、挙動は変わらない。切り返しで手元側がクイッと小さくしなり、ダウンスイング後半からインパクトにかけてシャフト全体が力強くしなり戻る。中間部分が軟らかくないので、ムチのような挙動ではなく、シャフト全体が張りのある状態で動く。しなり戻りの加速感は速過ぎず、遅過ぎず。インパクトゾーンでは勝手に加速するタイプではなく、自分でしっかり叩ける(叩きたくなる)シャフトだ。
印象的だったのは、先端側の挙動。硬いだけでなく、実に安定している。インパクトゾーンでのトウダウン量の少なさが、手にダイレクトに伝わる。
シャフトの挙動としては、手元調子の弾き系。先端側の動きが控えめなので、ヘッドが返りづらく、左のミスが出づらく仕上がっている。左へのミスを軽減してくれる典型的なシャフトと言える。
高弾性シートを採用すると、フィーリングがシャープになり過ぎて挙動がピーキーになりがち。だがその欠点が「N.S.PRO Regio Formula MB」には感じられず、良い意味でシャフトの挙動はマイルド。少々力んでスイングしても、思い切り振り切っても、挙動は安定しているし、心地良い弾き感が味わえる。手先を使って軽くスイングするよりも、体を使ってしっかり振り切りたい、しっかり叩きたいゴルファーと非常に相性がいい。
【適正ヘッドスピード】
N.S.PRO Regio Formula MB TYPE65(S):45~49m/s