マーク金井の試打インプレッション

グラファイトデザイン ツアーAD GP

2015/12/08 09:00

シャフトの挙動

シャフト試打で使うヘッドは、テーラーメイド グローレF ドライバー。体積はルール最大級の460cc。ロフト角は表示10度。シャフトの種類は60g台のSフレックス。60g台をチョイスしたので、長さは45.5インチで組み上げた(※60度法計測)。

ワッグルすると、中間部分と手元側の間がクイッと小さめにしなる。シャフト全体の剛性感が高く、しなり感は控えめだ。硬さの目安となる振動数は265cpm。アフターマーケット用のシャフトとしては、やや硬めの部類に入る。

実際に打ってみると、切り返し直後にシャフトの手元側がクイッとしなり、ダウンスイング後半からインパクトにかけてはシャフト全体がややスピーディーにしなり戻る。切り返しでしなりを感じるポイントは、手元側と中間部分のほぼ間。手元調子と中調子のちょうど中間くらいの感じだ。

インパクトゾーンでは、シャフト先端側の挙動が控えめ。ヘッドがことさらアッパー軌道で動く感じではないのでミートしやすい。特性として、ボールを高く打ち出すというより、インパクトの高い再現性を備えるシャフトだ。

シャフトの挙動としては中調子だが、手元調子にも近い感じに仕上がっている。しなり戻りのスピードは極端に速くないので、タイミングが取りやすい。

ヘッドスピード46m/s前後で弾道計測してみる。すると、打ち出し角は12~14度で、スピン量が2200~2600回転。インパクトゾーンでヘッドがアッパー軌道に動きづらいため、フェース上部でヒットしやすく、高打ち出し、低スピンで効率良く飛距離が稼げる弾道が打てた。

方向性に関してはニュートラル。先端側が硬めだが、ことさらつかまらないという感じはなかった。

ツアーAD GP の挙動は極めてオーソドックスで、ニュートラル。手元調子と中調子のシャフトを“いいとこ取り”したようなシャフトである。

【適正ヘッドスピード】
ツアーAD GP-6(S):44~48m/s

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グラファイトデザイン
発売日:2015/10/09 参考価格: 43,200円