マーク金井の試打インプレッション

マルマン VANQUISH by MAJESTY ドライバー

2016/02/02 09:00

クラブを計測してみると?

純正シャフトは手元側が硬めでしっかり感もある。中間部分から先端部分にかけてスムーズにしなる

ロフト角9.5度表示で、リアルロフト角は10度。その差はあまり変わらない。フェース角は+0.5度なので、アドレスするとほんの少しフェースが左を向く感じになる。ライ角は58度(メーカー値)とアップライトではないのだが、ヘッドのトウが高くデザインされているので、数値以上にアップライトに感じられる。

重心角は21度と平均をわずかに下回る。ヘッドの特性はニュートラル。スペック的には、スライスを補正することよりも、操作性の高さを求めて設計されている。球筋を打ち分けやすく、弾道もコントロールしやすい。

純正シャフト(HV310)のSフレックスは手元剛性が高く、中間部分から先端部分が軟らかい。Sフレックスで硬さの目安となる振動数は253cpmとなっている。純正シャフトのSフレックスとしては平均的な数値だが、トルクが4.4と少ない(メーカー値)。樹脂量が少ないカーボンシートを採用していることも相まって、シャフトの挙動はかなりシャープだ。

長さはメーカー値、実測値ともに45.5インチ(※60度法計測値)。クラブ重量は純正シャフトのSフレックスで303g、バランスはD3。45インチで換算すると、308g前後の感じになるだろう。40歳以上で、しっかり叩けるシャフトを好むタイプと相性が良く仕上がっている。

クラブ測定データ

シャフトHV310(S)
ロフト(度)9.5
リアルロフト(度)10
ライ角(度)58
フェース角(度)+0.5
長さ(インチ)45.5
振動数(cpm)253
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