ナイキ ヴェイパー フライ ドライバー
構えてみると?
ナイキの主力モデルとして位置づけられる『ヴェイパー』シリーズ。2代目として『ヴェイパー フライ』シリーズが登場し、初代シリーズと同様に、ドライバーはヘッドが3タイプ用意されており、今回試打するのはオールラウンドモデルとなる『ヴェイパー フライ ドライバー』。シリーズ名となる『ヴェイパー』とは、ナイキブランドにとってアスリートのパフォーマンスを上げる革新的な最上位モデルに用いられる特別な名称だという。
モデルチェンジによって、カラーリングがガラリと変わった。これまでボルトイエロー(蛍光イエロー)がイメージカラーだったが、ヴェイパー フライ ドライバーはフォトブルーに。鮮やかな青で彩られたヘッドに、差し色としてボルトイエローが配されている。カラーこそ派手だが、ヘッドは丸型形状でオーソドックス。体積はルール最大級の460ccだが、投影面積が大きいため、見た目には安心感がある。フェースの厚みは約58ミリ。クラウンのヒール側にナイキのイメージロゴである、スウッシュマークが大きめに入る。
ソール後方が大きく凹んだデザインは前作から踏襲されているが、ヴェイパー フライ ドライバーはフェース側にある溝(コンプレッションチャネル)の幅が広がった。これによりフェースの高初速エリアが拡大し、フェース下部のミスヒットでも距離のバラツキが軽減されていると、メーカー側はアピールしている。
前作のヴェイパー スピード ドライバーと同様、ヘッド脱着式の弾道調整機能「フレックスロフト2.0」が採用されており、ロフト角(ボールの上がりやすさ)とフェース角(ボールのつかまり)をそれぞれ別々に設定できる。ひとつのヘッドでロフト角を8.5~12.5度の間で1度刻みの5種類に調整可能で、フェース角もライト(オープン)、レフト(クローズ)に可変できる。
カラーリングがガラリと変わり、ナイキらしさがいっそう前面に出た印象が強いヴェイパー フライ ドライバー。モデルチェンジによって、どんな弾道が出やすくなったのか、じっくりテストしてみたい。