マーク金井の試打インプレッション

日本シャフト N.S.PRO Regio Formula B

2016/03/01 09:00

シャフトの挙動

N.S.PRO Regio Formula Bに装着するヘッドは、テーラーメイド グローレF ドライバー。シャフト脱着式なので、同じシャフトを打ち比べられる点が便利だ。ロフト角は表示10度で、リアルロフト角が10.5度前後となっている。シャフトの種類は60g台のSフレックス。60g台を選んだので、長さは45.5インチで組み上げた(※60度法計測)。
ワッグルすると、中間部分がクイッと大きめにしなる。体感的にはSRフレックスに感じるほどしなるので、ダウンスイングでタメを作りやすい。

実際に打ってみても、中間剛性が低めで、切り返しでは手元側から中間部分がググッと大きめにしなる。しなり幅(たわみ幅)は大きめだ。ダウンスイング後半からインパクトにかけて、しなったぶんだけしなり戻るが、そのスピードはそれほど速くはない。インパクトゾーンでヘッドを急激に加速させるというより、タイミング良く振り抜きやすいタイプである。全長に高弾性シートが配されている割に、挙動はピーキーではない。Sフレックスでも硬さを感じないので、ヘッドスピード43m/sくらいで打ってもシャフトが適度に気持ちよくしなる。

印象に残ったのは、インパクトゾーンにおける挙動。先端剛性が高い影響からか、ヘッドの入射角が安定している。加えて、アッパーに動きづらいので、フェースの上側でヒットしやすく低スピン弾道が打ちやすく仕上がっている。

弾道はニュートラル。つかまらないわけではないが、取り立ててつかまるシャフトでもない。先端側のしなりが少なめなので、つかまりをアシストするシャフトの動きはほとんど感じられなかった。

切り返しやダウンスイングでしなりを感じやすいので、タイミングは取りやすい。N.S.PRO Regio Formula Bは、メーカーの意図通り、ミート率を高め、低スピンで直進性が高い弾道が打ちやすいシャフトと言える。

【適正ヘッドスピード】
N.S.PRO Regio Formula B TYPE65(S):43~47m/s

シャフトを計測してみると?≫
1 2 3 4 5