マーク金井の試打インプレッション

ヤマハ RMX フェアウェイウッド(2016年)

2016/06/02 19:00

自分に合ったスペックは?

フェース角がややオープンで、そしてライ角がややフラットなことを考えると、ヘッドの特性はニュートラル。スライサーよりもフッカーにも扱いやすく仕上がっている。

ヘッドは投影面積が大きくてやさしいが、低重心でスピンが少ない。フェアウェイウッドでやさしく高弾道を打ちたい人は、RMXならば3Wよりも5Wの方がイメージ通りの弾道が打ちやすい。このRMXの3Wはまさに飛びに特化しているので、地面から打ってボールを上げるにはある程度のヘッドスピードが求められる。ヘッドスピードが遅めの人がボールを上げるには、女子プロのようにフェアウェイウッドを上手く打つ技術が必要だ。非力な人の場合、RMXの3Wはティアップして打った方がボールが上がりやすいし、飛距離も稼げる。

標準装着のSpeeder Evolution II FW60は重さも適度にあるし、手元の剛性感が高いシャフト。使いこなすにはドライバーのヘッドスピードで44m/s以上は必要だ。ストライクゾーンは44~48m/sぐらいか。

RMXのフェアウェイウッドにはSpeeder Evolution II FWの他に、FUBUKI Ai FW 55も選べる。こちらはシャフト重量が50g台でシャフトも軟らかめのセッティング。ヘッドスピードが43m/s以下の人は、こちらの方がしなりを感じやすく、タイミングも取りやすいだろう。
(※下記の弾道計測データは、ヘッドスピード44.0m/sで計測した数値)

弾道測定データ

シャフトフジクラ Speeder Evolution II FW60(S)
ロフト(度)15
長さ(インチ)43.25
飛距離(ヤード)253.8
初速(m/s)64.1
打ち出し角(度)12.7
スピン量(rpm)3347
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