三菱レイヨン ディアマナ BFシリーズ
2016/08/02 09:00
シャフトの挙動
シャフト試打で使うヘッドはテーラーメイドのM2 ドライバー。ロフト角は表示9.5度で、リアルロフト角は10度前後。ワッグルすると手元側から中間部分にかけて、少ししなるのが手に伝わってくる。
実際に打ってみても、切り返した時、シャフト中間よりもやや手元側が「クイッと」小さくしなる。そして、ダウンからインパクトにかけてはクセがなく素直にしなり戻る。前作のBシリーズと比べるとしなりの量は控えめだが、しなり戻りに力強さが増している。
挙動的には粘り系なのだが、フィーリング的にはバネ性が強く、しなり戻りのキック力(撥ね返す力)が手に伝わるシャフトだ。
そして適度にトルク感があるからだろう。タイミングが取りやすく、多少ダウンスイング軌道がブレてもヘッドの挙動は安定し、インパクトの再現性が非常に高く、弾道も安定している。
インパクトゾーンではシャフトの先端側が走りすぎないので、自分のイメージ通りにボールをヒットできるし、打点位置(スピン量)もコントロールしやすい。先端側がしっかりしているので捕まるタイプのシャフトではないが、弾道はニュートラル。自分の意思が伝わりやすいので、ドロー、フェードも打ち分けやすく仕上がっている。
前作Bシリーズに比べると、今回のBFシリーズはメーカーの意図通り、ストライクゾーンの広さを感じる、アスリート向けシャフトである。
【適正ヘッドスピード】
ディアマナ BF 60(S):44~48m/s