マーク金井の試打インプレッション

ブリヂストン TOUR B X-CB アイアン

2016/11/01 08:15

打ってみると?(弾道は)

試打クラブに装着されるシャフトは、重量級スチールのダイナミックゴールド。硬さはS200。クラブ重量は438gで、バランスはD1.5。硬さの目安となる振動数は342cpm。ロフト角は32度で、長さは36.75インチ(いずれも7番アイアンの数値/60度法計測)。

7番アイアンを打ってみたが、捕まりが良くて、1発目から高めの軽いドロー弾道。重心距離が短いこともあってヘッドの操作性が非常に高い。キャビティ構造だが、オートマチックに真っ直ぐ打つことよりも、ドローやフェードを打ち分けるのに適した重心設計がなされている。

そして、印象に強く残ったのが分厚い手応え。素材が軟鉄鍛造であることもさることながら、打球面の肉厚が打感にすごく貢献しているのが手に伝わる。インパクトではボールを包み込むような感触が手に伝わってくる。今までいろいろなキャビティアイアンを試打してきたが、キャビティでここまで分厚い打感を得られたのは初めての経験だ。

インパクトではボールの飛び出しはゆっくりしている。飛距離を出すことよりも、距離感をコントロールしやすい。ボールが飛びすぎるミスが出づらく仕上がっている。

ソールはやや幅広だが丸み感が強いので、抜けが良い。ダフりに対する強さよりも抜けの良さにこだわったのだろう。スイートエリアの広さは見た目通りで、マッスルバックよりは少しやさしさを感じるが、今どきの大型ヘッドアイアンほど広くはない。このアイアンを使いこなすには、ある程度スイングがしっかりしていることが求められる。

弾道は適度に高めでスピンもやや多め。弾道計測してみると打ち出し角が20度前後で、スピン量は5800~6200回転。7番アイアンとしては平均的なスピン量で、グリーンにピタッと止まる弾道が打てるアイアンだ。

標準装着されるダイナミックゴールドのS200は挙動が安定している。トップからダウンの切り返しではシャフトの手元側がクイッとしなるのでタイミングが取りやすい。

芯を喰った時の手応えは非常に分厚く、インパクト音も重厚。打感や打音にこだわるゴルファーには、非常に満足度が高いアイアンである。

そして操作性の高さ、距離感の安定性にも優れている。打感にこだわりつつも、アイアンショットの精度を高めてスコアアップしたい中・上級者には、非常に満足度が高いアイアンだ。

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ブリヂストン
発売日:2016/10/21 参考価格: 123,120円