ピン i200 アイアン
打ってみると?(弾道は)
試打クラブに装着されるシャフトは、N.S.PRO MODUS3 TOUR 105のSフレックス。ピンはライ角を選べるので、試打者に合わせてアップライトなシルバーを用意してもらった。
まずは7番アイアンから打ってみた。1発目から高くてスピンが効いた弾道。ロフト角が大きいこともあり、見た目どおりにボールが上がる。安定したキャリーが出やすく、かつグリーンにピタッと止まる球が打ちやすい。
インパクトの手応えはソフトで、ダウンブローに打つとなんとも心地良い感触が手に伝わる。ボールの飛び出しはやや早めで弾き感がある。フェースの薄さが手に伝わるが、ヘッドの下半分に埋め込まれている樹脂の影響なのだろう。同社のiブレードと同じく、弾き感と吸い付き感の両方が味わえる不思議なアイアンだ。
ソール幅はそれほど広くはないが、バウンス角が大きい。ライ角が自分に合っているので、インパクト時にソールがしっかりと地面とコンタクトする。払い打つよりもダウンブロー軌道でヘッドを入れた方が抜けが良いので、そう打ちたくなるアイアンである。
見た目どおりに操作性が非常に高く、アウトサイドからややカットに入れるとフェード球、インサイドからヘッドを入れるとイメージ通りのドロー球が打てる。スイートエリアも適度に広く、操作性を保ちつつ、ミスの許容範囲も適度に広い。
弾道は高めでスピン量も多め。弾道計測してみると打ち出し角が20度前後で、スピン量は6300~6600回転。7番アイアンとしてはスピン量が多めで、グリーンにピタッと止まる弾道が打てる。
標準装着されているN.S.PRO MODUS3 TOUR 105は、切り返しで手元側がしなるダイナミックゴールドを軽くしたフィーリングがあり、吹け上がりを抑えた弾道が打ちやすい。
同社のブレードタイプアイアン、iブレードに比べると、ミスに対する寛容性は高く、それでいて操作性も高い。プロ、アマチュアを問わず、球筋を打ち分けて自分で弾道を作りたいアスリートゴルファーには大いに期待に応えてくれるアイアンだ。