ミズノ JPX900 フォージドアイアン
打ってみると?(弾道は)
試打クラブに装着されるのは、スチールシャフトの「日本シャフト N.S.PRO 950GH HT」のSフレックス。軟鉄鍛造ヘッドなので、今回もライ角は試打者に合わせて調整している。
まずは7番アイアンから打ってみた。やや高めで軽いドロー弾道。イメージ通りの弾道が1発目から打て、安定したキャリーが出やすく、つかまりも適度に良い。
インパクトの手応えは、軟鉄鍛造ヘッドにしては球離れが早い。フェースが肉薄構造なのでインパクトで球を包み込むという感触ではなく、フェースの弾き感が手に伝わり、ボールの飛び出しは早めだ。
バウンス角はそれほど強くないが、手前からヘッドを入れてもソールが滑ってくれる。ダウンブローに打っても扱いやすく、それでいて重心が低いので、払って打ってもボールをうまくとらえることができる。
見た目通りにスイートエリアは適度に広く、打点の左右のブレにも強い。操作性もほど良く高く、アウトサイドからややカットに入れるとフェード球、インサイドからヘッドを入れるとイメージ通りドロー球が打てた。
弾道計測してみると、打ち出し角が19度前後で、スピン量は5800~6100回転。7番アイアンとしてのスピン量は平均的。グリーンに落下後、ほんの少しだけランが出そうだ。
純正装着されている「日本シャフト N.S.PRO 950GH HT」は通常の「N.S.PRO 950GH」よりも高弾道が打ちやすくチューニングされているシャフトだ。兄弟モデルの「JPX900 スピードメタルアイアン」に比べるとやさしくはないが、JPX900フォージドはMPシリーズ同様、ヘッド素材は軟鉄鍛造で形状もややシャープ。見た目の格好良さがありつつも、適度にミスに対する寛容性がある。
軟鉄鍛造ヘッドで適度なやさしさを求めるアマチュアゴルファーには、非常に満足度が高いアイアンだと思う。