マーク金井の試打インプレッション

キャロウェイゴルフ GBB エピック スター フェアウェイウッド

2017/05/09 08:00

打ってみると?

試打クラブは3Wでロフト角は15度。シャフトは純正装着されている『Fujikura Speeder EVOLUTION for GBB』のSフレックス。ワッグルすると手元が硬めで中間から先端がクイッとしなる。

ウォームアップ後、さっそく打ってみた。「シュパーン」と乾いたインパクト音とともに、やや低めの弾道でボールが力強く飛び出した。ドライバー同様、クラウン部分にカーボンが配されているが、インパクト時の手応えは金属的で、かつ弾き感が強い。

1発目はイメージ通りのストレート弾道。ヘッドの挙動はニュートラルで、フェースがスクエアな状態でボールをとらえやすい。つかまりは適度に良くて、直進安定性が高い弾道が打ちやすい。

そして印象に残ったのが、スピン量の少なさだ。3Wなのにドライバーで打ったかのような、スピンが少ない弾道がオートマチックに打てる。FWが得意な人、3Wでボールを楽に上げられる人が使えば、キャリーだけでなくランでも飛距離を稼げる。一方、FWが苦手な人や3Wだとボールが上がりづらい人には難しく感じてしまうFWでもある。

ヘッドスピードを44m/sまで上げて弾道計測してみると、打ち出し角は11~12度。スピン量は2600~2800回転と、理想的なスピン量でキャリーとランで飛ばせた。フェースのやや下側で打つとさすがにスピン量は増えてくるが、それでもスピン量が多すぎて吹け上がるような弾道にはならなかった。

『Fujikura Speeder EVOLUTION for GBB』シャフトは、中間部分から先端にかけてしなるタイプ。トルクも適度にあるので、切り返しのタイミングが取りやすく、インパクトゾーンでは先端側がスピーディーにしなり戻る。FWの場合、先端側が動き過ぎるとヘッドの入射角が不安定になりやすいのだが、ヘッドとの相性が良いのだろう。先端側が動くわりにはヘッドの入射角が安定している。

基本的にはつかまりが適度に良く、ヘッドの挙動が安定しているので直進安定性にすぐれている。半面、ドロー、フェードと球を打ち分けようとする場合は、かなり大げさにやる必要がある。

ドライバーに比べるとフェースが薄べったいが、かなり重心が低くなっているのだろう。セカンドショットでの飛距離性能はかなり高いのに加え、ティショットで使っても低スピン弾道でしっかり飛距離を稼げる。3Wが得意でいろいろなシチュエーションで使いたいゴルファーにとっては、非常に魅力的なFWである。

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